「スーパーコンピュータ「富岳」を知る集い」という広告が入っていました。スパコンと言えば、2009年の事業仕分けの際に蓮舫議員が発言した「2位じゃダメなんですか?」と当時のスパコン「京」を思い出します。
「京」は2012年9月に共用を開始し、2019年8月16日に計算資源の共用を終了しています。ちなみに、「京」は「けい」と読み、「富岳」は「ふがく」と読みます。
「へー、金沢で?」と思いながら検索してみると、一般向けの講演会である「スパコンを知る集い」は2009年度から2018年度まで29の都道府県にて開催されていました。
2019年度は「スーパーコンピュータ「富岳」を知る集い」として、第1回は2020年1月25日に石川県金沢市で、第2回は2020年3月20日に高知県高知市で開催が予定されています。
でも、どうして金沢が第1回の開催地になったのだろう?という疑問が。
そこで、またもや検索したところ、なんと!
スパコン「富岳」の製造は、石川県かほく市にある株式会社富士通ITプロダクツが行っていたのです!そこから、昨年の12月2日に初出荷され、兵庫県神戸市にある理研の計算科学研究センターに納入されたとのことでした。
金沢が第1回の開催地!納得しました。
というわけで、今回はスパコン「富岳」の講演会概要などを記事にしてみました。
【スパコン「富岳」を知る集い in 金沢の概要】
■開催日時:2020年1月25日(土)13:30〜16:00(受付13:00)
■開催会場:金沢歌劇座(大集会室)
■所在地:石川県金沢市下本多町6番丁27番地
■アクセス
北陸鉄道バス:金沢駅東口バス3番のりばより「東部車庫」「金沢学院大学」行きに乗車、本多町にて下車 (乗車時間 約20分、運賃 200円)
城下まち金沢周遊バス:金沢駅東口バス7番のりばより乗車、本多町にて下車
右回り・左回りルートどちらも本多町は通ります。
(乗車時間 右回り約20分、左回り約18分 運賃 200円)
■申し込み(事前登録)
定員に達し次第、締切。
WEB申込:https://www.r-ccs.riken.jp/shirutsudoi/meeting33.htmlの参加登録フォームから申込。申込完了メールを当日受付で提示。
FAX申込:氏名、職業、FAX番号、電話番号、年齢、講演会で質問したいことを記入して048-825-3274まで申込。
■参加費: 無料
■プログラム内容
●13時30分~13時35分
主催者挨拶
●13時35分〜14時15分
スーパーコンピュータ「富岳」について知ろう
1/「スパコン」に関するショートレクチャー
2/参加者からの質問コーナー
●14時15分~14時35分
ようこそ展示コーナーへ
1/「富岳」の実物大簡易モックアップの展示
2/「富岳」に関するパネル展示
3/理研計算科学研究センターで働く人はどんな人?【研究員実態調査】の展示
●14時35分~15時15分
ビッグデータ同化:「富岳」が拓く未来の天気予報
●15時15分〜15時55分
スーパーコンピュータで拓く人工知能(AI)の世界
●15時55分~16時
エンディング
【簡単紹介「富岳」の実力】
ざっくり言いますと、「富岳」は「京」の約100倍の性能と、世界最高水準の「実用性」を目指しており、利用者の習熟しやすさやソフトの互換性を意識して技術を選んでいます。
「富岳」は2019年11月発表の「Green500」において、試作機が世界1位を獲得しています。
「Green500」は世界中のコンピュータシステムを計算処理速度の速い順に上位500位までランク付けしたリストであるTOP500にランクインしたスーパーコンピュータの中で、少ない消費電力で効率的に計算できた順にランク付けしたものです。
なお、「富岳」は単純な計算速度を競うことをやめており、計算速度への執着は薄いものになっています。
それにしても、スパコンは私達の生活を劇的に変えるツールですので、今後の進化が楽しみです。
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