【2020年 金沢市消防 出初式(でぞめしき)】浮世絵や歌舞伎の題材になった勇猛果敢で華麗な新春の加賀鳶はしご登り!

金沢市消防出初式
写真提供:金沢市

【2020年(令和2年)金沢市消防出初式の概要】

金沢の正月の恒例行事で、市内の消防団により、40本以上の梯子を立てた歴史ある加賀鳶の勇壮な梯子登りと一斉放水が行われます。

江戸の加賀藩邸を守った大名火消し「加賀鳶」の伝統を受け継ぐ、現代の火消したちによる新春を飾る勇壮な加賀鳶はしご登り演技を見ることができます!

■開催地:石川県金沢市丸の内1-1 金沢城公園 新丸広場

■料金:無料

■アクセス:公共交通機関で城下まち金沢周遊バス・兼六園シャトル・北陸鉄道路線バス「兼六園下・金沢城」バス停から徒歩約5分、金沢ふらっとバス材木ルート「兼六園下」バス停から徒歩約5分

■駐車場:駐車場がありませんので公共交通機関(バス)をご利用ください。

■開催日:2020年1月5日(日)

■開催時間:10:00~11:00

【加賀鳶(かがとび)の歴史】

金沢市消防局の公式サイトによれば、1718年(享保3年)に徳川吉宗が禄高一万石以上の藩に対して、江戸藩邸を守る大名火消を設置するよう命じ、その命を受けて加賀藩では江戸上屋敷の消防を増強し、これが加賀鳶の始まりであるとされています。

加賀藩お抱えの火消しは、勇猛果敢な活動と華麗な装備で知られ、当時の浮世絵や歌舞伎の題材になったこともあり、大名火消しといえば加賀鳶のことを指すようになったそうです。

明治に入り江戸藩邸にあった加賀鳶38人が金沢に移り住み、江戸の技と金沢在来の技が融合し今日の姿になったものらしく、現在では金沢市第一、第二、第三消防団の49分団のうち、48分団が梯子登りを実施しており、昭和48年には「加賀とびはしご登り保存会」を設立し、加賀鳶梯子登りの伝統ある妙技の伝承に努めていらっしゃいます。

次の動画は、2018年(平成30年)8月10日 に金沢市が公開した、加賀鳶発祥300年PR動画「加賀鳶の名演」です。音量に注意してご覧ください。

Ⓒ金沢市 加賀鳶発祥300年PR動画「加賀鳶の名演」

【加賀鳶梯子登り(かがとびはしごのぼり)の由来】

金沢市消防出初式
写真提供:金沢市

梯子登りは江戸時代、火消しが火災現場で高い梯子を立て、頂上から火事の状況や風向き、建物の状況を確かめたことが始まりで、さらには高所での作業を行うための訓練、度胸、勇気をつけるためにも行われたと言われています。

さらに、火消し達は威勢と気魄を信条に、身軽な仕種と熟練した技をもって、住民の前にその演技を披露するとともに、消防の重要さを訴える役割も担っていたそうです。

この梯子登りを最初に行ったのが加賀鳶で、いわゆる日本の梯子登りの元祖となっています。

2009年(平成21年)12月に加賀鳶梯子登りは石川県無形民俗文化財に指定され、出初式・百万石まつりなどの主要行事に出演しています。

【加賀鳶梯子登り演技】

金沢市消防出初式
写真提供:金沢市

加賀鳶梯子登りの技は「火の見」に始まり「敬礼」で終わる連続技とされています。

一人が梯子に登ったら、すべてを通しで演技します。これによって統一感が生まれ、美しく、迫力のある「加賀鳶梯子登り」の演技を市民の皆さんに披露することができ、火の守りの重要さを訴えます。

1/火の見
梯子の頂上から火事の状況、風向き、周囲の状況等を確認します。梯子登りをした目的の始まりです。

2/二本大の字
高いところでのバランス、平衡感覚を取る技です。

3/しゃちほこ(鯱)
鯱は水を吹き上げる海獣。防火の効があるといわれ、建物を守るシンボルとして、城郭などの屋根棟の両端に取り付けられています。演技でも尾をそらせているような姿勢をとります。

4/さかさ大
右肩を右竹、左竹を股の間に入れ、両手両足を開くバランス技です。

5/八艘飛び
源義経が小舟から小舟へと身軽に飛び移ったといわれる「八艘飛び」。遠くへ飛び越える姿勢をとります。

6/灰き
灰吹きとはタバコ盆に附属する竹筒。垂直の姿勢が求められる大技です。

7/肝返り
体をうつ向け、左足をはずしてぶら下がる。

8/鶯の谷渡り
鶯が谷を飛んでいる姿です。枝から枝へと飛び移る曲芸。梯子登りのクライマックスで、
演技者の動作が最も激しい技です。

9/敬礼
梯子登りの最後の演技です。

【加賀鳶木遣りくずし(かがとびきやりくずし)】

「加賀鳶」の演技中に流れている音楽は、「加賀鳶木遣りくずし(かがとびきやりくずし)」といいます。

元々は「江戸木遣りくずし」の曲を転用したものらしいのですが、金沢市消防局のサイトによりますと、昭和30年頃、歌詞を募集し、「男伊達なら命をかけて」という加賀鳶にふさわしい歌詞を採用し、テンポがよく、あかぬけした粋な唄になるよう民謡会等の協力を得て作曲したものだそうです。

「加賀鳶」を見ながら「加賀鳶木遣りくずし」を口ずさめたら、かなり粋な人になれそうですね。

以下に「加賀鳶木遣りくずし」の歌詞を掲載し、曲が分かるようにYouTube動画を探して埋め込みましたので、マスターされたい方はどうぞ♪

加賀鳶木遣りくずし 歌詞

1. ハァーエー 加賀の鳶(とび)だよ 百万石の
纒(まとい)振るにも 火柱(ひばしら)こえて
男伊達(おとこだて)なら 命をかけて エンヤラヤ
サノ ヨーイサ ヨイヤナ エンヤラヤレコノセ
サノセ アレワサ エンヤラエー

2. ハァーエー 襟(えり)にゃ加賀鳶(かがとび) 出初めの時は
勇(いさみ)裸に 梯子(はしご)を立てて
夢の枕や あら吹き流し エンヤラヤ
サノ ヨーイサ ヨイヤナ エンヤラヤレコノセ
サノセ アレワサ エンヤラエー

3. ハァーエー 加賀の華だよ 知らせの半鐘(はんしょう)
ジャン ジャン ジャン と鳴りゃ 纒(まとい)を持ちて
梯子(はしご)・鳶口(とびぐち) 気合を揃(そろ)え エンヤラヤ
サノ ヨーイサ ヨイヤナ エンヤラヤレコノセ
サノセ アレワサ エンヤラエー

4. ハァーエー 木遣音頭(きやりおんど)に 三団揃(さんだんそろえ)
祝い祭りや 百万石の
心あわせて 火事場(かじば)の守り エンヤラヤ
サノ ヨーイサ ヨイヤナ エンヤラヤレコノセ
サノセ アレワサ エンヤラエー

【注1】 本記事の埋め込み動画につきましては、YouTube利用規約に基づき、埋め込み許可をされている「公式PV」を、埋め込みコードを変更せずに使用しています。

※この記事に掲載されている情報については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。

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