3月9日は「記念切手記念日」ですが、サンキューという語呂合わせから「感謝の日」でもあります。
子供の頃はワクワクしながらデパートにいきましたが、お店があるということは、生産者のところに直接買いに行かなくてすみますし、お店が在庫を持ってくれていることで、家にたくさん買い置きをしていなくてすみますので、ありがたい存在です。感謝、感謝ですね。
特にデパートは色々なお店が入っていますし、商品も豊富です。しかも、レストランで食事もとれるし、1度に用が足せて色々と楽な存在です。
しかし、今ではデパートに行く頻度は激減しています。生鮮食品などはイオン、JAほがらか村、石川生協ですし、あとは薬のアオキかネット通販で購入しています。
まあ、街中は車も多いし、広い駐車場も少なく、駐車場があっても満車状態が多くて面倒というイメージがあるから、そうなったのだと思います。
実際、うちは街中に行くときは北鉄やJRのバス、もしくはタクシーを利用しています。
時代と共に金沢の流通業界もかなり変わりました。そして、特に3月9日は金沢の流通業界の明暗を感じる2つのニュースが報道されました。
1つは、Amazon.comがスーパーのバローと協業し、生鮮食品のオンライン販売および最短2時間配送サービスの提供を東海地方において今夏を目途に開始する予定であるという明るいニュースです。配送エリアをその後順次拡大していくということなので、そのうち金沢も配送エリアになると思われます。
もう1つは、名古屋鉄道が金沢名鉄丸越百貨店をディスカウントスーパーのヒーロー(茨木県)に売却するというニュースです。同百貨店は金沢人が慣れ親しんだデパートだけに残念です。
今回は、このニュースをメインにしたお話です。
Amazon.comが生鮮食品の配送エリアを順次拡大
私はAmazonのプライム会員なので、Amazonをよく使います。ビデオは見放題ですし、配送料は無料ですので、本1冊から気軽に利用しています。
通販なので配送料はもちろん、お急ぎ便やお届け日時指定便などの迅速で便利な配送特典を追加料金なしで無制限に利用できる点がうれしいです。
最近は外出中でも、Amazonの利用モニターキャンペーンで無料ゲットした宅配ボックスが大活躍してくれています。もう、ネット通販なしの生活なんてありえません。
Amazonって何?
今さらですが、簡単にご紹介しますと、Amazon.com(以後Amazonと称す)は米国ワシントン州シアトル市を本拠地とするフォーチュン500の一企業であり、 eコマースにおける世界的なリーディングカンパニーです。
Amazonという名称は世界最大の河川アマゾンから名づけられており、その名の通り、今ではあらゆるものが流通する場となっています。
1995年にジェフ・ベゾス(Jeffrey P. Bezos)が創業し、日本でのサービス開始は2000年11月からです。
簡単に言えば、ネット通販の王者のようなものです。
Amazonで生鮮食品?
私はAmazonをよく使いますが、未だに買ったことがないのが生鮮食品です。
そもそも、Amazonで生鮮食品を買えるの?
買えます!Amazon には生鮮食品や専門店のこだわりの食材、日用品を注文から最短4時間後の配送枠でまとめて届けるAmazonフレッシュというサービスがあり、Amazonプライムの会員であれば誰でも利用できます。
とは言っても、現在の配送エリアは次のエリアに限定されており、石川県は対象外です。
【東京都】世田谷区・目黒区・千代田区・中央区・台東区・墨田区・江東区・渋谷区・品川区・大田区・港区・杉並区・新宿区・文京区・荒川区・足立区・葛飾区・江戸川区・調布市・狛江市
【神奈川県】川崎市(高津区・中原区・多摩区・宮前区・川崎区・幸区・麻生区)、横浜市(西区・神奈川区・港北区・中区・都筑区・緑区・鶴見区・南区・磯子区・保土ケ谷区・旭区・青葉区)
【千葉県】浦安市、市川市
※上記地域でも一部利用できない地域があります。
Amazonが生鮮食品を石川県でも?
Amazonの東海地方における生鮮食品の配送サービスは今夏を目途に開始予定です。
協業する企業は、東海・甲信越・北陸・近畿地方を中心に「スーパーマーケットバロー」を239店舗展開する株式会社バローホールディングス(以下バロー)です。
報道によると、生鮮食品の配送サービスは、まずは愛知県名古屋市の一部エリアにおいて開始し、配送エリアをその後順次拡大していく予定だということですので、名古屋で上手くいけば、そのうち北陸も対象になると思われます。
Amazonファンの私としては、バローが北陸に展開していたことに感謝です。
生鮮食品用の宅配BOXは?
生鮮食品ということもあり、Amazonフレッシュでは宅配BOXでの受け渡しは対応しておらず、手渡しのみとなっています。
現在のサービスでは、受け取り損ねた注文はキャンセル扱いとなり、再配達もしません。ただし、商品の料金は返金されます。
生鮮品だから、そうなっているようですが、これだと正直めんどうです。
うちが利用している石川生協は何個かの発泡スチロールの箱に入れられて配送されます。
夏の暑い日でも、冷凍食品は箱の中にドライアイスを入れ、さらに何個かの箱をアルミの断熱シートで覆ってあるので、昼に配送されても取りに行く夕方まで余裕で大丈夫です。
Amazonも発泡スチロール、断熱シート、ドライアイスなどを使用したり、宅配BOXを改良すれば、さらに無敵のサービスになると思います。
問題は定期的に配送する生協と異なり、箱などのコストや回収コストを考えると難しいかもしれません。
それにしても、Amazonが石川県でも利用できるようになったら石川生協はどうなるのだろう?
今でも石川生協を利用しながら、色々と利用していますので、便利な選択肢がまた1つできたという程度だと思います。
ただ、個人的にはAmazonの品数は半端ないので、かなりの利用頻度になりそうです。
名鉄百貨店が撤退
さて、これは残念なニュースでした。ブルータスお前もかではありませんが、名鉄丸越百貨店お前もかという感があります。
金沢の老舗デパートと言えば、大和百貨店と丸越百貨店です。一時期は二強として小売店の頂点に立っていたのですが、それは昔の話であり、時代の変化は残酷です。
百貨店という業界自体が長期低迷しており、特に地方の百貨店は厳しいと言われています。
すでにライバルの大和百貨店も新潟店や高岡店を閉店していますし、そのような状況の中、さらに自粛ムードが追い打ちをかけたという状況です。
それにしても、長年親しんだ名前や経営者が変わることは寂しいです。
個人的には頻度は少なくなりましたが、芝寿しの朔日(ついたち)弁当やクオリティの高い食材は毎月何回か購入していますので。
今は牛肉1つとっても、高いけど美味い!という感じですが、ディスカウントスーパーが経営主体となると、器は変わらなくてもクオリティがどうなるのか心配です。
撤退の理由は?
報道によれば、イオンやアピタなどの郊外にある大型商業施設との競争激化で収益が低迷していたところに、自粛ムードに伴う観光需要の減少が追い打ちをかけ、百貨店の20年3月期の売上高は117億円とピーク時の91年からほぼ半減しました。
最終損益は赤字を計上しており、21年3月期は業績が一段と悪化する見通しで、自社で再建するのは困難と判断し、昨夏に金融機関を通じて紹介を受けたヒーローへの株式売却を決めました。
今後どうなる?
ディスカウントスーパー経営のヒーロー(茨城県牛久市)に売却されますが、「金沢名鉄丸越百貨店」という社名を「金沢丸越百貨店」という名称で引き継ぎ、「めいてつ・エムザ」という百貨店名は「金沢エムザ」として引き継ぎます。
ヒーローは金沢スカイホテルを含む従業員計229人(2020年12月時点)を引き継ぎ、テナントを含む取引先との関係は当面継続するということです。
というわけで、今回は石川県流通業界の明暗についてのお話でした。
※この記事に掲載されている情報については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。