【味噌汁/朝昼晩】あさげ、ひるげ、ゆうげ、違いは何?

【味噌汁/朝昼晩】あさげ、ひるげ、ゆうげ、違いは何?

最近は弁当持参で仕事に行くのですが、みそ汁は面倒なのでインスタントを使っています。でも、昔と違って色々と美味しい味噌汁が出回っていますね。特に通販でしか買えないスペシャルなインスタント味噌汁などは、美味しすぎてインスタントの域を超えています。

まあ、それはそうと、インスタント味噌汁と言えば、やっぱり永谷園の「あさげ」「ひるげ」「ゆうげ」なんじゃないでしょうか。

昨日、スーパーの味噌汁売場の前で、フト疑問に思ったのです。
「そういえば、永谷園の「あさげ」「ひるげ」「ゆうげ」って何が違うんだろう?」
そもそも、「あさげ」「ひるげ」「ゆうげ」の意味自体わからないし・・・

そこで、色々と調べてみました。

というわけで、今回は味噌汁のお話です。

「あさげ」「ひるげ」「ゆうげ」の意味は?

【味噌汁/朝昼晩】あさげ、ひるげ、ゆうげ、違いは何?

餅は餅屋ということで、さっそく本家本元である永谷園さんの公式サイトで確認したところ、次のように載っていました。

「げ」は漢字では「餉 (け) 」と書き、「食べ物、食事」のことです。
「あさげ」は朝食、「ひるげ」は昼食、「ゆうげ」は夕食という意味になります。

そして、名前を付けた理由ですが、ウィキペディアによれば「高級感」を出したかったからだそうです。乾燥臭をとるためにフリーズドライ製法【注意1】を用い、生味噌風味の再現に成功したのですが、製造コストが上がったので、高級感を出すために今まで名前のなかった即席みそ汁に「あさげ」と名付けたそうです。

ちなみに「餉」は「がれい」や「がれひ」とも読み、「朝餉(あさがれい)」は、天皇の召し上がる食事で、儀式などの正式の食事ではなく、日常の食事のことをいうそうです。

【注意1】食品を目的に応じてあらかじめ処理しておき、マイナス30℃程度で急速凍結させてから真空状態で瞬時に水を昇華させて乾燥することを「フリーズドライ(真空凍結乾燥)」といいます。

「あさげ」「ひるげ」「ゆうげ」の違いは?

【味噌汁/朝昼晩】あさげ、ひるげ、ゆうげ、違いは何?

「あさげ」は1974年(昭和49年)2月に、「ゆうげ」は1975年(昭和50年)6月に、そして「ひるげ」は1976年(昭和51年)2月に発売されたのですが、これらの違いは何でしょうか?朝・昼・夕と区分した理由は?

この答えについても、永谷園さんの公式サイトに次のように載っていました。

使用しているみそがそれぞれ違います。「あさげ」は2種類のみそを合わせた合わせみそ、「ひるげ」は豆みそ(赤だしみそ)、「ゆうげ」は白みそを使用しています。具はどれも同じです。商品名にこだわらず、お好きな時間にお好みのおみそ汁をお召し上がりください。

それを見て、新たな疑問が・・・

「商品名にこだわらず、お好きな時間にお好みのおみそ汁をお召し上がりください。」と載っているので朝・昼・夕と区分した理由はないのでしょうが、何故、朝を「合わせみそ」、昼を「豆みそ(赤だしみそ)」、夕を「白みそ」としたのでしょうか?

「あさげ」には、まろやかな「合わせみそ」が、「ひるげ」には、濃いめの「赤だしみそ」が、「ゆうげ」には、あっさりとした「白みそ」が使われています。

これを見る限り、朝・昼・夕それぞれの時間帯に飲みたくなる味というよりも、まろやかな目覚め、エネルギッシュな濃いめ、就寝前のあっさりさ、というイメージで味噌を選択したのかなあと思いました。

しかし、味噌の種類と効能の関連性を調べた結果、特に強い関連性は見出せませんでした。

もう一つ考えたのが、朝・昼・夕という1日の時間の経過です。太陽は東から昇りますので、(朝)関東地方「合わせみそ」→(昼)東海地方「赤だしみそ」→(夕)関西地方「白みそ」とも考えましたが、他の地方の味噌の種類もあり、これも特に強い関連性は見出せませんでした。

と言うことで、結局わかりませんでした(汗

「あさげ」「ひるげ」「ゆうげ」で売れているのは?

現在の販売量は分かりませんが、2015年の永谷園の発表に拠りますと、「あさげ」が60%、「ゆうげ」が30%、「ひるげ」が10%だそうです。かなり差がありますね。

「あさげ」が1位なのは良くわかります。個人的に、頭の中にはCMの「あさげ」というイメージしかありませんので。

そういや、今迄「あさげ」は買いましたが、「ひるげ」や「ゆうげ」を買った記憶が・・・

ないです(笑

味噌汁は朝の毒消し?

【味噌汁/朝昼晩】あさげ、ひるげ、ゆうげ、違いは何?

味噌汁は朝の毒消し!など、朝飲む一杯の味噌汁が健康に良いとする話はよく聞きますね。

例えば「みそ汁一杯三里の力」という諺があります。朝食で一杯の味噌汁を飲めば三里(約12km)を歩く力がわくということですが、ここでいう三里は重労働のことです。

昔は、農作業などは機械化されていないので重労働でした。その重労働による脱水症状を防ぐために、あらかじめ体内に水分とナトリウムを補給しておくという知恵です。

今では、重労働に備えるというより、朝の味噌汁で体を温めて血流などの体調を整え、消費した水分や栄養素を補給するという役目ですね。なんといっても、味噌汁には健康に不可欠な水分、必須アミノ酸、ペプチド、ブドウ糖、ナトリウム、カリウムなどの微量栄養素が含まれていますから。

ちなみに、「味噌汁は朝の毒消し!」というのは、味噌汁に含まれる栄養素や食物繊維によって、腸内環境が整えられて余分な毒素が排出されるからです。味噌汁の適度な水分は自然排便を促しますし、食物繊維は有害物質を吸着して体外へ排出してくれます。また、ワカメなどに含まれるカリウムは余分なナトリウムを排出してくれます。

それに、美容効果がさらにアップするので、特に女性の方におすすめです。味噌汁を飲めば、体温上昇により代謝が高まりますし、便秘解消の効果もあるともいわれています。

ということで、やっぱり「あさげ」が1番ですね♪

※この記事に掲載されている情報については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。

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