写真:Ⓒ穏やかなラポン
最近の記事で時々8番らーめんのお話が出てきますが、今回は石川県民のソウルフードである8番らーめんについてご紹介します。
石川県を離れた方が見られると、無性に食べたくなるかも知れませんね。
なんでやろ8番
「なんでやろ8番」というCM展開がスタートしたのは1999年(平成11年)4月からですが、8番らーめんを無性に食べたくなる気持ちが石川県民にはあり、それを表現したCMを見て、みなさん「そうなんやて!」と納得されたのではないでしょうか。
確かに8番らーめんには何故かクセになる美味しさがあります。
企業で営業をしていた時は、1週間連続8番らーめんを食べたこともあり、かなり思い入れが深いです。週に何度でも食べられるという、飽きない美味しさが8番らーめんの特徴の1つです。
そういや、大学から帰省した時には上のCMのように真っ先に8番を食べに行っていました。私の体は8番らーめんで作られているという感じかも(笑
8番らーめんのこだわり
8番らーめんのこだわりは、特に次の4つです。
1/麺のこだわり
麺づくりには良質の水が必要ですが、雪どけ水が地中深く染み込んだ白山連峰からの伏流水を使っています。
野菜らーめんには、豊富な野菜と一緒に食べる「食感」とスープがほどよく絡む「ちぢれ」が特徴の「太麺」が使われています。
2/キャベツのこだわり
8番の野菜らーめんにもっとも合うキャベツを常に追い求めているそうで、日本全国の農家の方々と野菜らーめんに合うキャベツをテスト栽培されています。
3/塩のこだわり
8番の塩らーめんの「塩」は、球美島の塩と沖縄の塩をブレンドした、コクがあり後味のよい塩を使っています。
4/調理のこだわり
野菜らーめんの調理はキャベツ、人参、玉葱、もやしなどの新鮮野菜を強い火力で可能な限り短時間に加熱、調理を行う「爆(バオ)」とよばれる中華の料理法で行われます。
瞬時に炒め上げることによって、野菜のうまみを閉じ込めると同時に、野菜のシャキッとした食感を生かした調理です。
8番らーめんの主力は野菜ラーメンの塩味と味噌味
8番らーめんの主力は何といっても野菜たっぷりの野菜らーめんです。
8番らーめんの公式サイトによれば、1967年(昭和42年)の開店当初から大勢の客が行列をつくり、25席の店で、1日1,300杯のラーメンを売切ったそうです。そして、今はすっかり定着しています。まさに、石川県民のソウルフードになっています。
8番らーめんが現在の巨大企業になった原動力こそ、この野菜たっぷりの野菜らーめんだと言えます。
野菜らーめんの味は、味噌、塩、醤油、とんこつ、バター風味の5種類です。
どの味が売れているのかと言えば、味噌と塩がダントツです。昔、お店の方に聞いたところ、味噌と塩の割合はほとんど変わらないそうです。
最近は新商品が続々登場していますので、比率も変わってきているかも知れません。
個人的にはバターラーメンが王者!
前述したように、野菜らーめんの定番は塩味と味噌味ですが、私はバター風味が好きです。
もちろん、野菜らーめんの5種類の味はすべて食べましたが、若い頃から今迄食べた「8番らーめん」の種類で選択した味は、バター風味が9割強です。塩味、味噌味、その他は10%ほどです。
理由は、塩味でもメチャ美味しいけど何かものたりない。塩味にバター風味を加えれば別次元の美味しさになるということです。
また、味噌味も美味しいけど、バター風味を超えるものではないということです。そういえば、味噌味のバター風味を試したことがありません。ひょっとして、王者かも。
今度、試してみます。
うちの女房は健康志向なのか、バター風味は塩味よりもくどいし塩分と油分を摂りすぎでは?と言っていますが、私はバターが胃粘膜に油膜を作り、野菜を食することで穏やかな糖分吸収につながっていると思っています。
まあ、クダクダとした理論よりも、私にとって単純にバター風味が無性に美味しいということですね(笑
ちなみに、女房と母は塩か味噌を頼みます。冬は味噌を選択することが多いようですが、やはり温まるというイメージでしょうか。なお、醤油、とんこつ、バター風味を食べたのを見たことがありません。
私はバター風味が「なんでやろ、8番」の味になりますが、「なんでやろ、8番」の味の種類は十人十色ですね。
8番餃子
写真:Ⓒ穏やかなラポン
野菜らーめんを食べるときに一緒に食べるのが餃子とご飯です。8番らーめんにはAセットという野菜らーめんに餃子、ご飯、お漬物がついたセットメニューがあります。
まあ、満腹定食のようなものです。2年前まで、私はらーめんを大盛にしていましたが、最近は年のせいか普通盛で食べています。
なお、らーめんと餃子は調理時間が違うので、一緒に出てきません。餃子は遅れて出てきます。
餃子ができた時に一緒に出せば良いのにと思いますが、らーめんは出来立てが1番ですから、先に出されるのでしょうね。
8番らーめんの歴史
写真提供:8番らーめんさん
ラーメン激戦地で「8番らーめん」が浸透し確固たる基盤を確立した理由を知るには、「8番らーめん」の歴史を知る必要があります。
公式サイトによれば、昭和42年(1967年)2月11日加賀市国道8号線沿いの田んぼの真ん中に、掘っ建て小屋同然の粗末な店構えのラーメン店として開店したそうです。
炒めた野菜をたっぷりのせたこの店のラーメンの評判はすさまじく、開店当初から大勢のお客様が行列をつくり、25席の店で、1日1,300杯のラーメンを売切るような繁盛ぶりだったそうです。
店の名前は、国道8号線にちなんで「8番らーめん」と名付けられました。店主は8番らーめん創業者の後藤長司さんです。
野菜たっぷりの野菜らーめんの人気は一過性のものではなく、53年経った今でも根強い人気があります。まあ、そこが「なんでやろ、8番」の理由ですね。
それに、8番らーめんは石川県だけではなく、タイにも100店以上展開しているグローバル企業になっています。
金沢駅にもあります
金沢に来られる観光客の方は金沢駅で8番らーめんが食べられます。駅一階の金沢百番街あんとにあります。
営業時間は11時から21時迄です。ラストオーダーは20時30分となっています。定休日はありません。
金沢の店舗数は多いので、観光される方はスマホで確認して食べてみて下さい。
というわけで、今回は石川県民のソウルフードである8番らーめんの記事でした。
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