最近、ネットのあちこちで出没している妖怪「アマビエ」。あの厚生労働省も妖怪「アマビエ」を描いた若者向けの啓発用アイコンをホームページ上で公開しました。
最近よく聞くけど、妖怪「アマビエ」って、一体なにもの?
金沢では「甘エビ」が有名だけど・・・
江戸時代から時を駆けて令和に出現した?どうして?
というわけで、今回の記事は妖怪「アマビエ」のお話です。
妖怪アマビエとは・・・
京都大学附属図書館収蔵「肥後国海中の怪」
鳥のような尖ったクチバシと長い髪の毛、人魚のように鱗で覆われた体に尾ビレが3つという、ありえない姿をしている妖怪が「アマビエ」です。
「アマビエ」が登場したのは、19世紀中ごろの江戸時代で、瓦版として取り上げられ肥後(熊本)から江戸へと伝わったと言われています。半人半魚の妖怪「アマビエ」が現れますと6年間は豊作ですが、病気も流行するとされました。
そう言う意味では、今の世の中と酷似していますね。日本経済は、2012 年 11 月を景気の谷として、それ以降、緩やかな回復を続けており、2014 年度は、消費税率引上げ後の反動減もあってマイナス成長となったものの、その後は2018 年度まで4年間連続でのプラス成長を実現しています。そして、現在は新型コロナウイルスの感染が急拡大しています。
京都大学付属図書館に、「アマビエ」が描かれた瓦版の原資料が残っており、その瓦版には次のような旨の内容が書かれています。
江戸時代の弘化3(1846)年、肥後の国(今の熊本県)の海中に毎夜のように光るものが出没していました。役人が調べたところ、海中から現れて、「私はアマビエというものである」と名乗り、今後六年間の豊作を予言した後、「疫病が流行したら、私の写し絵を早々に人々に見せよ」と言い残し、海中に姿を消しました。
ゲゲゲの鬼太郎でも、第5期に準レギュラーとして登場しています。
厚生労働省も妖怪アマビエ
(厚生労働省提供:妖怪「アマビエ」のアイコン)
新型コロナウイルスの感染拡大を防ごうと、厚生労働省は疫病を払うとされる妖怪「アマビエ」を描いた若者向けの啓発用アイコンをホームページ上で公開しました。
厚生労働省の担当者は「自覚がないまま感染を広げる危険性が高いことを知ってもらい、拡大を予防してほしい」と話しています。
神社姫という妖怪
「アマビエ」と同じような妖怪は色々といるのですが、「神社姫」という妖怪も「アマビエ」と似たようなことを言っています。
「神社姫」も江戸時代の妖怪で、肥前(長崎、佐賀)の海岸に現れています。そして、「我は龍宮の使者なり。これから豊作ののち、虎狼痢(コレラ)という病が発生するが、我が姿を写し人々に見せれば難を免れるだろう」と告げたと言われています。
何故、いずれの妖怪も「その妖怪の姿を写し、人々に見せれば難を免れる」と言うのでしょうか?そこのところが非常に興味深いのですが、分からないですね。これについては、後日調べることにします。
話は変わりますが、水木プロダクションで公開されている画像を見ますと、蛇のような体、長い髪、そして「龍宮の使者」という特徴は、リュウグウノツカイ(上の画像)と似ています。
北陸ではここ数年、よく現れており、テレビや新聞などでもよく取り上げられていました。個人的には昔から言われるように、リュウグウノツカイは地震の知らせと思っていました。なにせ、実際に令和2年3月13日(金)2時18分に大きな地震が発生し、石川県輪島市(わじまし)で震度5強、石川県穴水町(あなみずまち)で震度5弱を観測したほか、中部地方を中心に、東北地方の一部から中国地方の一部にかけて震度4~1を観測しています。
もし、リュウグウノツカイが「龍宮の使者」だとしたら、地震ではなく新型コロナウイルス禍を私達に知らせようとしていたのかもしれません。
この科学時代、まだまだ不思議な話は山盛ですね。
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