【大根にスが入る?】「ス」の入った大根の簡単な見分け方!

【大根にスが入る?】目利きは?スの入った大根の簡単な見分け方!

大根の旬は11~2月です。そう、この寒い時期の大根は甘みがありみずみずしい!

金沢では、金沢おでん、ぶり大根を美味しくいただける季節でもあります。特に冬の「源助大根」は肉質がやわらかく、大根らしい歯ざわりで煮くずれしにくく、煮物用だいこんの代表品種で、おでんには最高最強の大根です!

ただ、「源助大根」の出荷時期は10月下旬頃から始まり、2月上旬頃までとなっており、食べ頃の旬は11月から12月にかけてとなりますので、現時点(2月12日)ではピークは過ぎています。しかし、まだ流通していますので冬の名残として楽しめます。

さて、そんな美味しい大根ですが、買ってきて切ってみたら、「ス」が入っていてガックリしたことはありませんか?

そんな時は・・・、

えっ!なぜ、大根に「ス」が入っているの?
大根に「ス」が入る原因はなに?
どうすれば、大根に「ス」が入っているか分かるの?
「ス」が入っている大根の簡単な見分け方は?

・・・などと、大根の「ス」のことで頭の中がグチャグチャになります。

しかし、大根に多少「ス」が入っていても食べられるから、いつの間にか忘れて、同じことの繰り返しです。学習能力ゼロですね(汗

さすがに今の時期は大根に「ス」が入りにくいのですが、冬の終わりによく見られますので要注意です!

そこで、今回は備忘録を兼ねて、「スの入った大根の簡単な見分け方」について記事にしておきたいと思います。そろそろ、冬の終わりや春の話題も出て来ていますので。

【大根に「ス」が入る状態とは?】

【大根にスが入る?】目利きは?スの入った大根の簡単な見分け方!
出典: https://matome.naver.jp

大根を切ったら切り口の断面がこのような状態になっていた経験はありませんか?

「す」というのは、大根の中がスカスカになってスポンジ状になったり、空洞になった部分をいいます。「す」が入った大根は内部があらくなり繊維も固くなりますので、味が落ちます。

「す」を漢字で書くと「鬆」です。難しい漢字ですが、どこかで見たことありませんか?

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の鬆(しょう)の字で、「す」とも読みます。骨粗鬆症は骨の中が、大根の「ス」は大根内部がスカスカになりますので、似た状態ですね。

【大根に「ス」が入る原因は?】

【大根にスが入る?】目利きは?スの入った大根の簡単な見分け方!

大根に「ス」が入る原因は色々あるのですが、列挙すると以下のようになります。

■冬野菜の春の準備が原因

冬野菜の春の準備が、冬の終わりによく見られる「す」の大きな原因です。

簡単に言いますと、冬野菜である大根は春に花を咲かせて子孫を残すために、冬の間に根と茎に栄養を蓄えます。

そして、冬の終わりになると根に栄養を蓄えることをやめて、花を咲かせる春の準備をし始めるので、徐々に大根の中がスカスカになってスポンジ状になったり、空洞になったりするのです。まあ、春の到来を告げる風物詩のようなものですね。

■根の水分不足が原因

大根は栽培中に高温で乾燥してしまいますと、葉に水分が取られ根がスカスカになってしまいます。最近の日本は異常気象で夏は経験したことのない猛暑が続いていますので、暑い時の大根は「ス」が入ってスカスカになっている確率が高いです。

■収穫が遅れたのが原因

旬の時に収穫しなければならないのに、収穫が遅れたため大根が老化し、「ス」が入ってしまった。

■大根が急激に成長したのが原因

大根は一定のペースで徐々に太くなっていくのが自然ですが、気温が上がって急激に成長すると、大根の内部に空洞ができてしまいます。

■葉を切らずに保存したのが原因

大根の葉を切らずに保存しますと、葉に水分を吸収されて「ス」が入ってしまいます。

【「ス」の入った大根の簡単な見分け方】

【大根にスが入る?】目利きは?スの入った大根の簡単な見分け方!

大根を丸々1本買う時の見方は正直言って難しいですが、基本的な見分け方をみていきたいと思います。

■葉の根元3 cmほどの茎の断面を確認

ネットでよく出ているのが、茎の断面の確認です。大根栽培をされている方は経験されていると思いますが、葉つき大根の葉の根元3 cmほどの茎を折り、断面に穴が開いていたら「ス」の入っている確率が高いです。

確かにそうなのですが、まさかスーパーで折れませんよね(汗

というわけで、この方法は一般消費者ではなく、生産者の手段です。

■折らなくても茎で判断できる。

スーパーで葉つき大根の茎は折れませんが、茎なら数センチついたまま売られています。この茎の断面を見て、中がスカスカになっていれば、大根内部にも「ス」が入っている確率が高いです。これなら、簡単に見分けられますね♪

■大根は白くて固いものを選ぶ

大根の表面を触った時に柔らかかったり、大根全体が黄色くなっているものは古いので、大根に「ス」が入っている確率が高いです。

■暖かい時期は半分にカットされた大根を買う

これは、見分け方というより対策です。高温で乾燥している時期の大根は「ス」が入っていることが多いので、半分にカットされた大根を買う方が良いですね。

カットされた大根を確認し、表面がモヤモヤと白くなっていたら、「ス」が入る初期段階ですので注意が必要です。

これ以外にも、大根の見分け方として、まっすぐのびた大根はストレスがかかっていないので美味しいとか、色々と目利きの方法がありますが、今回は「ス」に特化した記事ですので、それについてはいずれまた。

※この記事に掲載されている情報については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。

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