【金沢の卯辰山(うたつやま)】石川県の紅葉情報2020

卯辰山の紅葉
写真提供:金沢市

卯辰山の概要

卯辰山は金沢城のほぼ東(卯辰の方角)にある標高141 mの小高い山で、日本の歴史公園100選にも選ばれている憩いの公園です。

いくつもの公園施設が整備されており、秋の紅葉はもちろん、梅、桜、ツツジ、花菖蒲、紫陽花、と1年を通じて楽しむことができます。

山頂方面に向かう道路の左右には公園や石碑等があり、のんびりと秋の散策を楽しめます。

卯辰山の観光スポットとして、「卯辰山花菖蒲園」、「金沢卯辰山工芸工房」、「徳田秋声文学碑」、「展望台」などがあげられます。

卯辰山の紅葉

卯辰山は石川県金沢市にある人気の紅葉スポットです。

卯辰山の紅葉の見頃は例年11月中旬から11月下旬ごろです。

全体が公園になっているような山ですので、山のどこでも紅葉を楽しむことできます。

特に「花菖蒲園(はなしょうぶえん)」周辺や「卯辰山三社」の「愛宕神社」、「卯辰山天満宮」、「豊国神社」へ通じる階段付近、そして十月桜も楽しめる「奥卯辰山健民公園」の紅葉が有名です。

また、卯辰山からの市内の眺望は素晴らしく、秋の晴れた日には展望台(望湖台)から、秋色の金沢市街はもちろん、白山や日本海を一望できます。

なお、卯辰山の山麓にある寺院群にはモミジがある寺院が多く、徒歩で観光される方におすすめです。

卯辰山の紅葉を11月下旬に撮影

安いデジカメ&下手なテクで大した画像ではありませんが、撮影した150枚ほどの画像と6本の動画を編集し、2本の動画にしました。1はスライドショーを動画に、2は動画の連結です。

BGMは入れていませんので、音量の注意は不要です。

Ⓒ穏やかなラポン 「石川県金沢市 卯辰山の紅葉1」

Ⓒ穏やかなラポン 「石川県金沢市 卯辰山の紅葉2」

撮影は2019年(令和元年)11月27日(水)の午後です。

まずは、「天神橋」の脇に車を停めて橋の傍の黄葉を撮影。橋の脇には「卯辰山公園案内図」が設置されており、ちょっと歩くとカーブを描きながら頂上を目指すメインの道路(卯辰山公園線)と勾配がかなりキツイ直線の道路とに分かれます。

2本の道路は、「花菖蒲園」で合流します。両道ともに綺麗な紅葉を見られますので、とりあえず「花菖蒲園」まで車で行き駐車場に車を停めました。しかし、平日だというのに満車にちかく2台ほどしか空きがありませんでした。4日前に通った時は混雑していたので平日を選んだのですが、紅葉シーズンだからですかね。

まあ、停められたので勾配のキツイ直線道路に向い紅葉狩り開始です。「花菖蒲園」で車を停めれば勾配が急でも楽に「天神橋」まで降りて行けますし、登りはカーブが急でも勾配はゆるやかな道ですからノンビリと散策できます。

直線道路とメイン道路の合流地点には「赤」の色がひときわ鮮やかな紅葉の大木があります。これは見事です。そこから降りていくと、道の両側に美しく色づいた紅葉が見れます。

そして、メイン道路から「浅田屋」グループの「六角堂」や「松魚亭」の敷地に架かる橋の下を通ります。すると、炒めニンニクとステーキの匂いが!女房と一緒なら、事前に「六角堂」を予約しておいたのですが、今日は単独の紅葉撮影日ですので、次回の楽しみにとっておくことにします。

よく行く「六角堂」は金沢でも有名なステーキハウスで、ここが本店になります。香林坊にもありますが、そこへは行ったことがないので味は不明です。個人的には、街の焼肉屋さんではなく、わざわざ「六角堂」に行くのですから、多少高くても国産牛を頼むべきだと思っています。また食べたいなあという気持に必ずなりますので。

ここで、愛する「六角堂」を語ると止まりませんので、後日、別記事にしますね。

「松魚亭」は海鮮料理の店で、活魚料理と加賀料理を楽しめます。大学時代の親友が来たときにも行きましたが好評でした。

ちなみに、「ミシュランガイド富山・石川(金沢)2016特別版」では、「六角堂」が鉄板焼部門で、「松魚亭」が海鮮料理部門でレストランの快適度マークが2つ付けられており、「快適」と評価されています。

本体の「浅田屋」は料理が「1つ星」で、旅館の快適度マークは赤表示(特に魅力的であることを表す)で4つ付けられており、「最上級の快適」と評価されています。

「六角堂」や「松魚亭」は人気店ですので、予約を入れておいた方が無難です。「六角堂」は、ネット予約が2日前までの予約で、1日前や当日の予約は店へ直接電話です。「松魚亭」については「食べログ」で予約できます。個人的には、ホットペッパーグルメ、一休レストラン、Yahoo!ダイニングなども利用できるようにしてほしいですね。

松魚亭(しょうぎょてい) の情報

それはそれとして、この橋の付近の紅葉も綺麗です。

勾配がキツイ分、短時間で「天神橋」付近のメイン道路にでます。

この直線道路というか、坂の名称は「帰厚坂(きこうざか)」といいます。加賀藩主の前田慶寧が慶応3年に卯辰山を開拓したときの坂で、「藩主の厚き徳に帰する」の意味から名づけられたそうです。橋の名称は「帰厚橋(きこうばし)」です。

卯辰山「帰厚坂」と「帰厚橋」

Ⓒ穏やかなラポン 「帰厚坂と帰厚橋」

さて、次はメイン道路を「花菖蒲園」へとゆっくり歩いて行きます。カーブが多くスピードが出せない道ですが、車が意外と通りますので注意が必要です。この日は何台かの観光バスが走っていました。

紅葉や黄葉が混在し、秋色に染まる風景を見ていると、まるで旅行にでも来たかのような気持になります。道路の両脇が秋一色です。

先ほどの「六角堂」の2つ目カーブの橋付近まで来ると、より綺麗な風景になったので、ぐるりと動画で一回り撮りました。そこから、再びのんびりと「花菖蒲園」へ向かいます。

「花菖蒲園」へ到着すると、駐車場は満車になっていました。しかし、私のようにここを拠点として長い時間撮影する人はほとんどいませんので、回転が速いというか、少し待っていれば停められます。

後述しますが、もし、停められなくてもすぐ上に「眺望の丘」の駐車場があります。ここは、大型バスの駐車も可能で、14台も駐車できます。

「花菖蒲園」は昭和57年に「金沢400年記念事業」として、卯辰山中腹につくられたもので、上段は「段々畑の花菖蒲」、中段は「せせらぎと花菖蒲」、下段は「池と花菖蒲」をそれぞれテーマとして整備されています。花菖蒲100品種約20万本、アジサイ約2900株を植栽し、6月中旬から7月中旬まで花菖蒲やアジサイを鑑賞することができます。

卯辰山「花菖蒲園」の紅葉

Ⓒ穏やかなラポン 「花菖蒲園」

「花菖蒲園」に向って右に一番目の鳥居が見え、「卯辰山三社 周辺の由緒」という案内図があります。

「愛宕神社」、「卯辰神社(卯辰山天満宮)」、「豊国神社」を「卯辰山三社」といい、「花菖蒲園」にある参道を通っていきます。参道を覆うような紅葉もさながら、参道の苔むす階段がいい味わいで、散り積もったモミジの葉と苔の緑に何とも言えない趣を感じます。日本の晩秋ですね。

最初の階段を登りきると、「日暮ヶ丘」というスポットがあります。ここは卯辰山の中腹になりますが、見晴らしが良くて、金沢城をはじめ金沢の街並みを見渡せます。

「日暮ヶ丘」から「卯辰山三社」に向かう紅葉と静寂に包まれた参道には、日頃なかなか耳にすることのない変わった鳥たちの声が美しく響いていました。脱日常感たっぷりの空間です。

なんやかんやで、綺麗でしみじみとした味わいというか趣を感じる参道を進み、参拝したあとで参道の上から見る紅葉も味があります。

卯辰山三社の参道

Ⓒ穏やかなラポン 「卯辰山三社の紅葉と静寂に包まれた参道」

再び「花菖蒲園」に戻ると、次に左斜面の見事な紅葉を見ながら上段へと進みます。モミジの多いこのあたりは「紅葉谷」と呼ばれています。階段を上るとメイン道路に出ます。

その向かいが前述した「眺望の丘」です。卯辰山の新スポットで、2019年3月に新たな眺望を楽しめる広場として整備されました。東屋、トイレ、14台ほど停めれられる駐車場があります。

東山・森山界隈のまちなみ越しに金沢港から河北潟方向に広がる景観を一望できますし、その日は北陸新幹線を真横から見ることができました。「先ほどの日暮ヶ丘」は若干閉鎖的な雰囲気でしたが、このは広々としており開放的です。

「眺望の丘」にはアジサイ3,000株、サクラ12本、ヤマモミジ14本が植えられており、四季折々の緑と眺望を楽しむことができるのですが、ちょうど紅葉がピークのヤマモミジを見ることができてラッキーでした。

卯辰山「眺望の丘」のヤマモミジ

Ⓒ穏やかなラポン 「眺望の丘のヤマモミジ」

今度は、「眺望の丘」からメイン道路を下ります。カーブになっている所の紅葉もまた綺麗です。ここに和食の「卯辰かなざわ」や蕎麦処の「卯蕎 (うきょう)」に行く小道があります。

再び「花菖蒲園」に戻り、次は「見晴らし台」まで車を走らせます。「見晴らし台」は「金沢ヘルスセンター」(最後は「サニーランド」という名称でした)の跡地です。

「金沢ヘルスセンター」は「卯辰山」=「金沢ヘルスセンター」というくらいの存在で、多目的な娯楽施設でした。昔は、町内会などでよくヘルスセンターに行きましたが、子どもたちはハイテンションになっていましたね。懐かしいです。

松本観光が1958年(昭和33年)に開業し、1963年(昭和38年)にはその隣りに「金沢水族館」が開業しました。動物園、遊園地、お化け屋敷、演劇場(大広間)、映画館、宿泊棟、ローマ風呂という広い大浴場、ハワイアンプールなど子供も大人も大喜びの施設でした。

ちなみに、私は大学時代に帰省した時にここのハワイアンプールでプール監視員のバイトをしていました。しかし、時代の流れには勝てず、施設の老朽化やそれにともなうお客の減少などで、1993年(平成5年)に閉鎖されました。

動物園の動物については、石川県が施設全体を買収することになったので、翌年の1994年(平成6年)に、「県立いしかわ動物園」が誕生し、そこに移されました。

盛時をみているだけに、松尾芭蕉の『おくのほそ道』にある「夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡」、杜甫の『春望』にある「国破れて山河あり」、鴨長明の『方丈記』にある「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。」などの言葉が脳裏をよぎります。

まあ、そういうわけで、ここは私にとって思い出深い地です。

卯辰山「見晴らし台」から見る山々

Ⓒ穏やかなラポン 「見晴らし台から見る山々」

動画にも撮りましたが、眺望は「見晴らし台」の名称どおりです!この日は曇天でしたが、天気がよければ最高ですよ。秋色の山々を見渡せますし、紅葉ごしに兼六園や金沢城もみることができます。

ここから下に遊歩道が延びており、ちょっと歩いてみると、そこも紅葉が綺麗でした。ただ、「熊が出ます」という警告板もあったので、途中で戻りました。

あと、「奥卯辰山健民公園」にも行きたかったのですが、時間も遅かったので小坂神社の方へと車で帰路へ。途中、「専光寺東山廟所」の斜面の紅葉もピークで綺麗でした。近くには「卯辰山工芸工房」や「四百年の森」もあるのですが、これまた次回の楽しみということで、この日はそのまま帰りました。

卯辰山の名称

卯辰山の名称由来については色々な説があり、実はハッキリしていません。

ネットではよく「卯辰山は金沢城の東(卯辰の方角)にある小高い山です。」と記載されていますが、実際の方角は丑寅(北東)になりますので、城からの方角ではなさそうです。

方角の説としては、その昔、卯辰山が河北郡小坂庄に属しており、その庄の中心から卯辰の方角にあったからだという説があり、この説が有力になっているようです。

山麓の村が「卯辰村(うたつむら)」と称されていたことから、「卯辰山」の古い名称である「宇多須山(うたすやま)」が、「卯辰山」になったという説や、卯と辰の文様が刻まれた古鏡が出土したためだという説もあります。

また、卯辰山は「春日山(かすがやま)」、「向山(むかいやま)」、「夢香山(むこうやま)」、「宇多須山(うたすやま)」、「臥竜山(がりゅうざん)」などの別名があり、丘や峰である「春日山」、「観音山」、「愛宕山」、「茶臼山」、「鈴見山」などにも名前があります。

昔は人によって卯辰山の呼び方が異なっていましたが、今では周囲の峰々を総称して「卯辰山」と呼んでいます。

ちなみに、私の幼いころは「向山(むかいやま)」か「春日山(かすがやま)」と呼んでいました。

「向山」は「城の向いにある山」ですので、方角に関係なく誰もが納得できますね。また、私が以前住んでいた町の名称が「東山」に変わった時には、ここは城からの方角が東であり、街の背後にある山(卯辰山)=東方角の山を象徴して東山という町名にしたという話を町内の世話役さんから聞いたことがあります。まあ、色々ありますが、卯辰山の名称由来については、けっこう楽しめますね。

卯辰山と呼ぶようになったのは、1958年(昭和33年)に「金沢ヘルスセンター」が開園し卯辰山の金沢ヘルスセンターとして市民に浸透していったことや、1960年(昭和35年)開設の「県営卯辰山相撲場」、1960年(昭和46年)開設の「奥卯辰山健民公園」の名称にそれぞれ卯辰山が付されたことで加速していったのではないかと思われます。

ちなみに、私の母校である金沢市立森山町小学校の当時の校歌では「卯辰山」ではなく「春日の山」になっているせいか、春日山と呼ぶ友達が何人かいました。

一 こがねの城の 東北(ひがしきた)
いらかそびゆる 学舎(まなびや)は
いや年のはに 栄えつつ
いしずえ永久(とわ)に ゆるぎなし

二 春日の山の 秋ふけて
尾上に映ゆる もみじ葉の
紅きをおのが 心にて
み教え固く 守るなり

卯辰山の歴史

藩政期は金沢城を見下ろす位置にあることから、山で鉄砲を撃つことや幕張は禁止されていました。

藩政末期の1867年(慶応3年)から翌年にかけて、最後の藩主である前田慶寧が卯辰山を開拓しました。

1958年(昭和33年)、山頂付近に娯楽施設である「金沢ヘルスセンター」が開園(今はもうありません)し、翌々年の1960年(昭和35年)には「県営卯辰山相撲場」が開設されています。

1960年(昭和46年)には「奥卯辰山健民公園」が開園し、その後、現在に至るまで様々な施設が整備されてきました。

卯辰山へのアクセス

(車利用)駐車場:合計381台

金沢駅から約15分
金沢東IC・金沢森本ICから約15分、金沢西ICから約20分

花菖蒲園:11台/望湖台:16台/横空台:12台/ユースホステル跡地前:9台/四百年の森:20台/循環園路沿い:55台/運動場横:52台/鈴見町緑地前:16台/うぐいす台:19台/見晴らし台:10台/千寿閣:116台/軽スポーツ広場:28台/眺望の丘:17台(うち3台はバス用)

※奥卯辰山健民公園につきましては、よほど大きなイベントが無い限り駐車できます。

※この記事に掲載されている画像や情報については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。

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