テレビのクイズ番組を見ていて、「パスタ」と「スパゲッティ」の違いは?種類は?いつからパスタと呼ぶように?という疑問が次々湧いてきました。
というのも、テレビでパスタとスパゲッティの関係は、パスタ≧スパゲッティと言っていたからです。
えっ!スパゲッティのしゃれた名前がパスタじゃないの?
しかも、スパゲッティじゃなく、普通にスパゲティと呼んでいたのだけど(汗
そこで、今回は色々と調べてみました!
結論から言いますと、スパゲッティはパスタの1種であり、パスタはイタリア料理に使う、小麦粉をこねて作った食品の総称です。
パスタの種類はスパゲッティのようなロングパスタやマカロニのようなショートパスタ、その他にもラザニアなど様々です。
そして、いつからパスタと呼ぶように?という疑問ですが、昔はパスタと言ってもスパゲッティかマカロニぐらいしかありませんでしたから、わざわざ「パスタ」という言葉を使うこともありませんでした。
パスタという呼び方をするようになったのは、イタリアンがブームとなったバブル期(昭和60年~平成3年)の後半というのが有力な説です。当時はイタリアンというよりイタメシと言っていたような気がします。
今回の記事では、これらの内容を詳しく見ていきたいと思います。
そういや、スイーツというのもいつから?という疑問がよぎりますが、これについてはまた今度調べてみます。
とりあえず、パスタ絡みの知識力を高めましょう!
スパゲッティとパスタの違い
パスタとスパゲッティの関係は、パスタ≧スパゲッティです。
パスタは小麦粉をこねて作った食品の総称で、スパゲッティはパスタの1種ですから、
Aさん:「昨日の夕飯はスパゲッティでした」
Bさん:「そうか、パスタを食べたんだ」
という会話はOKですが、
Aさん:「昨日の夕飯はパスタでした」
Bさん:「そうか、スパゲッティを食べたんだ」
という会話は×の可能性があります。
何故なら、ロングパスタ以外のマカロニやラザニアなどを食べたかもしれませんから。
でも、パスタの定義はそうなのでしょうが、マカロニ、ペンネ、ラザニアを食べて、「パスタを食べた」と言う日本人は現実的にいないような気がします(笑
個人的にはパスタ=スパゲッティでOK!と思います。
パスタの種類
パスタ製造を機械でするようになり、様々な種類のパスタが登場しました。パスタの種類も、今では300種類以上あると言われています。今回は、その中から代表的なパスタをご紹介します。
ロングパスタ
ロングパスタは太さで分類されます。
1/カッペリーニ:太さ約0.9mm。
カペッリーニの名は、「髪の毛の細さ」からきています。
冷製パスタやスープパスタにおすすめです。
2/フェデリーニ:太さ約1.4mm。
フェデリーニの名は、「糸」や「薄い」からきています。
あっさりとしたオイル系のレシピや、冷製パスタ、スープパスタにおすすめです。
3/スパゲッティーニ:太さ約1.6mm。
スパゲッティーニの名は、「より細いスパゲッティ」からきています。
スパゲッティより細めですが、濃厚なソースにも比較的合いますし、基本的にはオイルパスタからクリームパスタまでオールマイティーに使えるパスタと言えます。
4/スパゲッティ:太さ約1.9mm。
スパゲッティの名は、「ひも」からきています。
私のようにスパゲッティをスパゲティと呼ぶ人もいます。1番ポピュラーな太いタイプのパスタで、濃厚なソースによく合います。
5/リングイネ:麺が楕円形で、短径1mm、長径3mmほど。
リングイネの名は、「言語」や「舌」からきています。
ソースがうまくのりますので、魚介類のソースなどともよく合います。
ショートパスタ
マカロニ
円筒状(穴あき)の直径2~5mm、円周部の肉厚1mm前後のショートパスタ。
日本ではもっともポピュラーなショートパスタです。グラタンやサラダとして使われることが多いですが、
トマトソースやクリームソースとよく合います。
ペンネ
円筒状のショートパスタの両端をペン先のように斜めにカットした、日本ではお馴染みのショートパスタです。ペンネの名は、「ペン」や「羽根」からきています。ペンネ・アラビアータはもちろん、グラタンなどでもよく利用されます。
フジッリ(ツイストパスタ)
フジッリの名は、「ライフル」や「小さい紡錘」などからきています。マヨネーズやドレッシングが絡みやすい螺旋形をしており、サラダとして利用されます。
コンキリエ(シェルパスタ)
コンキリエは、「貝殻」を意味します。表面に筋が入っていて、幅は1cmから2 cm ほどのものが一般的です。サラダやスープの具として利用されたり、殻の中の部分に具を詰めて料理することもあります。
ニョッキ
小麦粉とジャガイモを使った団子状のショートパスタです。ニョッキの名は、「こぶ」や「指の節目」などからきています。トマトソースやペースト状のジェノベーゼを使ったパスタとして利用されます。
その他のパスタ
フェットゥチーネ
フェットゥチーネの名は、「小さなリボン」からきています。幅広幅(7~8mm)の平たい形状なのでコクのあるソースが合います。ミートソースなどに合わせても美味しいです。
ラザーニャ(ラザニア)
ラザニアの名は、料理用の浅い鍋を意味する「ラサヌム」からきています。薄板状にのして長方形にしたパスタの名称であり、それをミートソースやチーズと層状に重ねてオーブンで焼いた料理の名称でもあります。
いつからパスタと呼ぶように?
日本では、第二次世界大戦後に「スパゲティ」という名称でパスタが一般に広まっていきました。茹でたスパゲティにタマネギ、ピーマン、ハムなどを加えて、ケチャップで炒め合わせて作るナポリタンは喫茶店や洋食屋の人気メニューとなり、スパゲッティと言えばナポリタンかミートソースと言う時代が長く続きました。
当時のナポリタンやミートソースの「スパゲティ」は、あくまで日本風パスタ料理であり、麺もコシがありませんでした。
冒頭でも書きましたが、パスタという呼び方をするようになったのは、イタリアンがブームとなったバブル期の後半というのが有力な説です。
バブル期というのは、1986年(昭和61年)12月から1991年(平成3年)2月までの51か月間に、日本で起こった資産価格の上昇と好景気、およびそれに付随して起こった社会現象とされています。
それまでは、洋食といえば「フレンチ」であり、フランス料理店が圧倒的に多かったのですが、1990年(平成2年)からイタリア料理店が増えて、イタリア料理ブームが起きています。今では死語となった「イタメシ」という言葉が飛び交っていました。
そのブームの中、子供の頃から「ショートパスタはマカロニで、ロングパスタはスパゲティ」としか知らない人々がイタリア料理店を訪れてカルチャーショックを受けたわけです。
スパゲッティはミートソースやナポリタンだけではなく、パスタにも様々な種類があるということが知られるようになり、拡散していきました。ちょうどバブル期の後半ですね。
日本ではスパゲッティが一般に広まったのは戦後になってからです。ベーコンや玉ねぎ、ピーマンなどをケチャップを加えて炒め合わせて作るナポリタンは喫茶店の人気メニューとなり、それ以来、スパゲッティと言えばナポリタンかミートソースと言う時代が長く続いたのです。
パスタの種類が今のように増えたのは最近のことです。
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