©石川県観光連盟 「九十九湾」
石川県の能登半島にある九十九湾(つくもわん)は日本百景に選ばれており、穏やかで湾内の水が透き通っていることで有名な観光スポットです。
2020年6月20日、その九十九湾に「イカの駅つくモール」という観光交流施設がオープンしました。
今後、九十九湾はますます注目されると思いますので、今回はそのご紹介です。
イカの駅つくモール
写真提供:イカの駅つくモール
「イカの駅つくモール」は、目の前に九十九湾を望み、イカ料理のレストラン、お土産コーナー、観光遊覧船、マリンレジャーの体験施設などを備える観光交流施設です。小木港からは、北へ1㎞ほどの所に位置します。
イカ料理のレストラン&カフェ
写真提供:イカの駅つくモール
「イカの駅つくモール」のレストランでは「小木の船凍イカ丼」(税込千円)をはじめ、刺し身や天ぷらといった多彩なイカ料理が提供されます。能登豚のカツ丼など能登の食材にこだわった料理も扱うとのことです。
ここで、「船凍イカ?なんで生イカを使わずに冷凍イカ?」とか、「冷凍より生イカの方が美味しいんじゃないの?」いう疑問が。
しかし、実は逆で、鮮度の落ちやすいイカを水揚げしてすぐに冷凍するから、新鮮さが保たれるのです。
また、魚介類に寄生するアニサキスは、摂氏マイナス20度で1晩以上冷凍すれば死滅しますので、冷凍イカは美味しさと安全を担保しているといえます。
「小木の船凍イカ」は有名で、アマゾンや楽天などのモールで購入できます。
カフェでは、マルガーソフトクリーム、イカスミソフトクリーム、イカサンドなどが楽しめます。
お土産コーナー
写真提供:能登小木港スマイルプロジェクト
能登町小木の地域おこし団体「能登小木港スマイルプロジェクト」が商品化した「イカの甘酢漬け」を購入できます。
「イカの甘酢漬け」は、地元に伝わる郷土料理で、かつて地元の祭りの際などに盛んに作られたのですが、最近は家庭で食べることが少なくなりました。
そんな中、3年前に「能登里海教育研究所」(小木)や関西学院大、東京大の学生らが、地元住民らに「イカの甘酢漬け」のレシピを聞き取り、それをもとに小木の水産加工会社「和平商店」が、つくモール開業に合わせて開発しました。
「イカの甘酢漬け」は、小木の中型イカ釣り船が洋上で冷凍した鮮度の良い「船凍イカ」の胴体に、キュウリやニンジン、セロリといった野菜を詰め、甘酢や昆布のだしに漬け込んだものです。甘味と酸味のバランスが良く、イカと野菜の異なる食感が楽しめます。商品名は「能登小木いか甘酢漬け」で、価格は税込み1,280円です。
お土産コーナーでは、「イカの甘酢漬け」などのイカ加工品はもちろん、能登地鳥カステラ、むらのもちやの大福、おからドーナツ、パウンドケーキなどが販売されます。
観光遊覧船
©石川県観光連盟 「九十九湾」
遊覧船「イカす丸」は優美なリアス海岸を約50分かけて周遊し、絶景の九十九湾クルーズを楽しめます。料金は一般1,500円です。
また、現時点での運行予定は1便目が11時、2便目が12時、3便目が13時、4便目が14時となっています。
マリンレジャーの体験施設
シーカヤックやパドルをこいで水上を進むサーフィン「サップ」といった、マリンレジャーも体験できます。
九十九湾
九十九湾は日本百景に選ばれており、穏やかで湾内の水が透き通っていることで有名な観光スポットです。大小さまざまな入り江からなるリアス式海岸で、能登半島国定公園にも指定されています。
湾の中心に位置する島は松や桂樹が繁茂し、あたかも蓬莱の画図に見えるので「蓬莱島」と呼ばれています。
東西1キロ、南北1.5キロの小さな湾の中に入り組んだ海岸線は13キロに及び、入り江が数多くあるところから「九十九湾」という名が付いたといわれています。
沿岸部に整備された「九十九湾遊歩道」では海の上の散策を楽しみながら、海の生き物を観察することもできます。前回行った時も魚が泳いでいました♪
九十九湾の近くの旅館に泊まれば、美しい夕陽や朝焼の海まで、九十九湾の絶景を存分に堪能できます。野営場でキャンプやバーベキューをして、アウトドアーを満喫するのも面白いですね。
小木港
九十九湾の南側に位置する大きな港です。北西に向かって入り江が入り込み、港を覆うように堤防や沖堤防が配置されています。
小木港はイカ釣り漁獲量三大漁港に数えられていて、毎年、解禁日の6月上旬に、いか釣りの石川船団は、大和碓を中心とした日本海沖の漁場を目指して、ここ小木港から出港していきます。出港&帰港を繰り返しながら、イカ釣漁は1月頃まで続きます。
九十九湾の近くには恋路海岸などの観光地も多いので、能登半島の観光を予定されている方は、ぜひ九十九湾に足を運んでお楽しみ下さい♪
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