写真提供:宝達志水町 「宝達山」
【宝達山(ほうだつさん)の概要】
JR七尾線宝達駅を降りると正面に見える「宝達山」は、石川県の能登地方で一番高い山で、標高は637.1mです。山頂付近に鉄塔やアンテナが建っていますので、離れた場所からでもすぐに分かります。
「宝達山」の山域は石川県羽咋郡宝達志水町、石川県かほく市、石川県河北郡津幡町、富山県氷見市、富山県高岡市の2県5市町にまたがり、山頂は石川県羽咋郡宝達志水町にあります。
「宝達山」という名前の由来は、江戸時代に加賀藩の御用金山であったことに由来し、最盛期には150人以上が従事していました。
ちなみに、宝達志水町は「宝達葛(ほうだつくず)」が有名なのですが、その起源は金山の鉱夫達のための「漢方薬」です。
金山という劣悪な作業環境で金の採掘を行う人々の健康を維持しようと、山の「葛根」を掘って漢方薬として葛粉づくりを始めたのです。その後、「宝達葛」は幕府に献上されたりして、全国的に知られるようになりました。
なお、1995年(平成7年) 7月に宝達山水源の森が「全国水源の森百選」に認定されました。
「宝達山」には「こぶしの路」と名付けられた片道5km前後の登山道があります。登山口は「手速比咩神社 下社(てはやひめじんじゃ しもしゃ)」にあります。
山頂周囲には散策路が整備されており、山頂には「手速比咩神社 上社(てはやひめじんじゃ かみしゃ)」や一等三角点「宝達山」があります。
【宝達山の紅葉】
写真提供:宝達志水町 「宝達山」
「宝達山」は石川県にある人気の紅葉スポットです。
「宝達山」の紅葉は例年10月中旬から11月上旬までが見頃です。
山全体が鮮やかな秋色に飾られるのですが、おすすめの紅葉スポットとしては美しい紅葉で彩られるブナの原生林が広がる山頂付近と、鮮やかな絶景が楽しめる山頂から見る鶏坂付近です。
山頂からは、「宝達山」の紅葉だけでなく、「立山」から「白山」へと続く大パノラマを満喫することができます。山頂へは車でも登頂できます。
山頂の少し手前にある宝達山頂公園の休養施設「山の龍宮城」にはトイレや売店、軽食コーナーやテラスがあり、テラスからは宝達志水町の町並みや日本海を眺めることができます。
「山の龍宮城」には50台ほど車を停められる無料の広い駐車場があります。
この駐車場から頂上までは近いのですが、頂上には車が2台ほど停められるスペースしかありませんので、行楽シーズンで人が多くなる時期は、ここで車を停めて頂上まで歩かれた方が無難です。
【ご注意】「山の龍宮城」は、地盤の一部に滑落が見つかり、2020年9月現在閉鎖中です。2021年4月頃再オープン予定。山頂駐車場トイレは利用可能です。
写真提供:宝達志水町 「宝達山」
【宝達山へのアクセス】
宝達山頂休養施設「山の龍宮城」(現在閉鎖中)
営業時間/期間 山頂展望台:9時00分〜16時00分(4月下旬〜10月下旬)
(車利用)
駐車場:無料50台、国道159号宝達山登山口から車で20分
住所:〒929-1301 石川県羽咋郡宝達志水町宝達山頂公園
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