【山中温泉 鶴仙渓(かくせんけい)】石川県の紅葉情報2020

 

山中温泉は三方を山々に囲まれており、紅葉の時期には温泉街が美しい紅葉に包まれますが、とりわけ鶴仙渓(かくせんけい)は、毎年紅葉シーズンになるとテレビ各局がその美しさを取り上げており、石川県でも有名で人気が高い紅葉スポットとなっています。

個人的には何度も訪れている温泉地であり、「穏やかな時間をすごしたい!」という方におすすめです。

日帰りでもじゅうぶん楽しめますが、せっかくの温泉地です。秋の行楽で一泊旅行を考えている方は、候補地の一つとして検討されてみてはいかがでしょうか。鶴仙渓は人気スポットですので、朝一番なら静寂の中、のんびりと散策できますよ。

【鶴仙渓の概要】

山中温泉鶴仙渓(かくせんけい)の美しい紅葉の景色
Ⓒ石川県観光連盟

鶴仙渓は石川県加賀市山中温泉にあります。温泉街に沿って流れる大聖寺川の渓谷で、上流にある「こおろぎ橋」から「黒谷橋」までの約1.3キロの区間の事を「鶴仙渓」と呼んでいます。

特に秋の紅葉の時期の「こおろぎ橋」や「あやとりはし」からの眺めは素晴らしいです。

渓谷沿いには遊歩道が整備されており、清流の心地良い水音とマイナスイオンに包まれながらのんびり紅葉を楽しめば、心も穏やかになります。

また、優雅なひとときを楽しめる鶴仙渓の「川床」、松尾芭蕉を祀った「芭蕉堂」、石川県指定文化財で加賀藩最高の武家書院である「無限庵」など見どころも多い紅葉スポットです。

例年の紅葉見頃は11月中旬~11月下旬で、紅葉する木の種類はモミジ、カエデ、ケヤキなどです。

【こおろぎ橋】

山中温泉こおろぎ橋の美しい紅葉の景色
Ⓒ石川県観光連盟

「こおろぎ橋」は山中の温泉街と対岸の鶴仙渓遊歩道を結ぶ代表的な橋の一つで、温泉客が必ず訪れる山中温泉を代表する観光スポットでもあります。

現在の総ヒノキの木橋は平成2年に架け替えられたものですが、松尾芭蕉が活躍した元禄年間(江戸時代)には既に「こおろぎ橋」が存在したとされています。

橋の傍には松尾芭蕉が「いさり火にかじかや波の下むせび」とよんだ句碑があります。かじかはハゼやゴリですので、大聖寺川で漁火を使った漁をしている人間が恐ろしくて波の下でハゼやゴリがむせび泣いている。というような内容でしょうか?

こおろぎ橋の名称については、かつて行路が極めて危なかったので「行路危」という名称になったという説や、秋の夜に鳴くこおろぎに由来するという説、「清ら木」から転じたという説などがあります。

このような蘊蓄(うんちく)を現地で思い出されると、観光スポット自体はもちろん句碑一つとっても一味違った時間をすごせますよ♪

なお、こおろぎ橋は老朽化による架け替え工事を行い、2019年(令和元年)10月11日に3度目の架け替え工事が完了し,四代目の新橋になりました。

今回は随所に滞水対策が施され、長寿命化を図ったのが特徴となっています。

橋の構造は複方丈橋で、桁の上部を銅板で覆ったほか、側面を斜めにカットしたり、「小屋根」をつけたりして水がたまりにくく腐食に強い工夫を施しています。ちなみに、総事業費は2億2800万円です。

※こおろぎ橋駐車広場 乗用車22台 大型車2台

【あやとりはし】

山中温泉あやとりはしの美しい眺望

「あやとりはし」は山中の温泉街と対岸の桜公園や鶴仙渓遊歩道を結ぶ代表的な橋で、温泉客が必ず訪れる山中温泉を代表する観光スポットでもあります。

平成3年に架けられたこのS字橋は、斬新かつバランスのとれた美しいデザインとして有名ですが、そのデザインをされたのが、草月流家元「勅使河原宏(てしがはら ひろし)」さんです。

橋のデザインのコンセプトは「鶴仙渓を活ける!」と言われています。さすが、日本を代表する芸術家だけあって、凡人が思いつかない壮大かつ大胆でありながら繊細なコンセプトです。

その勅使河原宏氏と映画で交流のあった女優の宮沢りえさんが「あやとりはし」のオープニングに来られて、町民の皆さんがビックリしたそうです。

なお、「あやとりはし」はその名称の通り橋自体を「あやとり」の糸にみたて、鶴仙渓の両岸を両手としてイメージさせるデザインであるといわれていますが、個人的には渓谷を移動する巨大な竜のように見えます。一度、下から「あやとりはし」を見上げて下さい。なるほど!と思われる方も多いのでは。

※あやとりはし駐車場 乗用車12台

【鶴仙渓の川床(かわどこ)】

鶴仙渓の川床(かわどこ)の景色
Ⓒ石川県観光連盟

ところで、「川床」ってご存知ですか?

京都では夏の暑い時期に屋外で鴨川などの川のよく見える位置に仮設の座敷を作り、涼みながら景観と料理を楽しむのですが、この仮設の座敷を川床といいます。川床は夏の京都の風物詩の一つとしてテレビや雑誌によく登場します。

鶴仙渓の川床も大聖寺川のそばに座敷を作り、涼を取りながら鶴仙渓の景観と料理を楽しむのですが、ロケーションが渓谷の森の中にあるので街中の川床と一味違います。

鶴仙渓の川床の場所はあやとりはし袂不動滝そばです。加賀棒茶が付いた席料は大人300円、小学生200円と安価なので気軽に利用できます。

また、ここでは山中出身で和の料理の鉄人として知られる道場六三郎氏監修のスイーツがいただける「川床セット」があったり、旅館や飲食店でテイクアウトした「川床弁当」を味わうこともできます。

期間は2020年4月1日(月)~11月30日(土)ですが、雨天及び河川の増水時は中止となります。なお、11月営業のみ、気温低下など天候不順も予想されるため不定休となります。

時間についても4月~10月は9時30分~16時、11月のみ10時~15時となっています。

【山中温泉(やまなかおんせん)】石川県の温泉情報
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【鶴仙渓へのアクセス情報】

(車)

JR加賀温泉駅から約10.6km

北陸自動車道 片山津ICから約15.9km

北陸自動車道 加賀ICから約12.2km

(公共)

JR加賀温泉駅から加賀周遊バス キャン・バス山まわり → 山中2 山中温泉 菊の湯・山中座バス停から約300m

JR加賀温泉駅から加賀温泉バス 温泉山中線(2番のりば)で約35分 → 山中温泉バスターミナルバス停から約650m

JR加賀温泉駅から加賀温泉バス 温泉山中線 栢野行き(2番のりば)で約35分 → 山中温泉支所前バス停から約300m

※料金は定時・随時の改定や増税等による改定がありますので、公式ホームページにて最新の情報をご確認くださいますようお願い致します。

※この記事に掲載されている画像や情報については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。

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