【山中温泉(やまなかおんせん)】石川県の温泉情報


写真提供:石川県観光連盟 「こおろぎ橋」

山中温泉の概要

「山中温泉」は、「山代温泉」、「片山津温泉」、「粟津温泉」とともに「加賀温泉郷」と呼ばれ、石川県でも人気が高い温泉地の一つで、その名の通り「山の中」にあります。

「山中温泉」の一帯は、大聖寺川の「鶴仙渓(かくせんけい)」という景勝地になっており、その渓谷沿いなどに温泉旅館が立ち並んでいます。

木々に囲まれた谷あいの温泉郷ですので、新緑のころの木々の香り、枝葉のざわめき、紅葉のころには秋一色になる鶴仙渓、そして清流のせせらぎなどの自然との語らい。まさに、四季を通じて安らぎの原点を感じる温泉地です。

特に鶴仙渓は石川県でも有名な紅葉スポットになっており、毎年多くの方が訪れます。

【山中温泉 鶴仙渓(かくせんけい)】石川県の紅葉情報2020
山中温泉は三方を山々に囲まれており、紅葉の時期には温泉街が美しい紅葉に包まれますが、とりわけ鶴仙渓(かくせんけい)は、毎年紅葉シーズンになるとテレビ各局がその美しさを取り上げており、石川県でも有名で人気が高い紅葉スポットとなっていま...

山中温泉の歴史は古く、今から1300年前に奈良時代の高僧である行基が発見したと伝えられています。その後、平安末期の頃に、12件の湯宿が開かれ、それが山中温泉旅館の始まりと語り継がれています。松尾芭蕉をはじめ多くの文人墨客に愛されました。

 

 

山中温泉には観光スポットが色々あり、景勝地である鶴仙渓の「鶴仙渓遊歩道」や「鶴仙渓川床」、街のシンボルである「こおろぎ橋」や草月流家元がデザインしたユニークな形の「あやとりはし」、総湯の「菊の湯」、建物全体が漆を使った芸術品のようだと称賛される伝統芸能の館である「山中座」、山中漆器が一堂に揃う「山中うるし座(山中漆器伝統産業会館)」などがあげられます。

山中温泉と松尾芭蕉

元禄の頃に松尾芭蕉が弟子の曾良を伴って日本各地を旅した「奥の細道」の途中、元禄2年7月27日に山中温泉を訪れています。

芭蕉は山中の湯を、有馬・草津と並ぶ「扶桑の三名湯」と讃え、「山中や 菊は手折らじ 湯の匂ひ」の句を読みました。

句の意味ですが、謡曲「菊慈童」に、周の国の慈童が菊の露を飲んで不老長寿を得たとする話があり、これを題材としているのですが、簡単にいうと、「山中温泉では、菊を手折り、菊の長寿延命力を借りなくても、長寿効果がありそうな湯の匂いが立ちこめている」ということになります。

9日間も山中に逗留した芭蕉は、薬師堂を詣で、温泉につかり、風光明媚な景色を心から楽しんだと言われています。以来300年余の時が流れた今もなお、ここ山中の地にはこんこんと湧く出湯と豊かな自然、日本の美と心が受け継がれているのです。

■芭蕉堂

鶴仙渓遊歩道にある黒谷橋の近くに建っており、堂内には松尾芭蕉の小像が安置されています。

■山中温泉芭蕉の館

芭蕉が山中温泉を訪れ逗留した泉屋に隣接していた宿「扇屋」の別荘を再現しており、芭蕉ゆかりの品や、「山中漆器」の秀品が展示されています。また、お茶を飲みながら美しい庭園が楽しめます。

所在地:石川県加賀市山中温泉本町二丁目ニ86-1
電話番号:0761-78-1720
営業時間:9時00〜17時00(入館は16時30分まで)
休業日:水曜日(祝日を除く)

山中温泉と山中漆器

山中温泉は、日本を代表する伝統文化が今なお息づくまちです。安土桃山時代から現代に伝わり、山中を日本有数の漆器産地としたのが「山中漆器」です。

山中漆器は山中温泉の湯治客への土産物として造られるとともに、江戸中頃からは会津、京都、金沢から塗りや蒔絵の技術を導入して、木地とともに茶道具などの塗り物の産地として発展をしてきました。

石川県には3つの漆器産地がありますが、それぞれ特徴があり「木地の山中」、「塗りの輪島」、「蒔絵の金沢」と称されています。

また伝統的な漆器作りにとどまらず、昭和30年代からはプラスチック(合成樹脂)の素地にウレタン塗装を施した合成(近代)漆器の生産にいち早く取り組んだ結果、飛躍的に生産額を伸ばし、伝統漆器と併せた生産額では全国一の座にあります。

■山中うるし座(山中漆器伝統産業会館)

伝統工芸山中漆器の全てがわかる施設で、山中漆器が一堂に揃っています。1階は名品の展示やロクロ技術の実演、ビデオによる製造工程の紹介など一般的に広く開放されており、2階は伝統的な技術、技法継承のための研修の場として利用されています。

所在地:石川県加賀市山中温泉塚谷町イ268-2
電話番号:0761-78-0305
営業時間:9時00分~17時30分
定休日:年末年始

山中温泉の旅館

山中温泉
写真提供:石川県観光連盟 「山中温泉 花紫」

「山中温泉」には、第44回「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で評価の高い「お花見久兵衛」、「厨八十八」、ミシュランの旅館部門でマークされた「かがり吉祥亭」、「かよう亭」、「吉祥やまなか」、「こおろぎ楼」、「胡蝶」、「花紫」などの高級旅館があります。

もちろん、高級旅館といっても料金が高いから、それなりの「おもてなし」をしてくれるだろうというレベルではなく、食事、風呂、鶴仙渓を望むローケーションなど、「山中温泉」というブランドを大切にするスタンスを感じます。

■お花見久兵衛

第44回「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で、もてなし部門40位。露天風呂付客室やカップルプランが人気の温泉旅館です。六庄庵という露天風呂付き温泉スイートルームは、TVや雑誌の取材が絶えない人気の客室になっています。山中温泉で特別な思い出を作りたい方におすすめの宿です。

■厨八十八

第44回「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で、料理部門48位。田園テラスの宿で、「厨(くりや)」は料理をする所を意味し、「八十八」は米の文字からとっています。渾身を込めた料理でお客様に質の高いご満足を提供致したいというスタンスの宿で、米づくりから始め、料理にもこだわりをもっています。

■「花紫」

山中温泉には素敵な高級旅館が多く、なかなか甲乙つけ難いのですが、個人的には、お出迎えからお見送りまで、凛とした雰囲気かつ真心がこもった、まさに「おもてなし」のお手本というような「花紫」が好きですね。

あくまで個人的感想ですが、「おもてなし」という点では格調高く上質な品位を感じました。

プロの評価基準は分かりませんが、知人・友人の間でも、『山中やったら、やっぱり「花紫」かね』という評価です。あくまでも、自身と狭い交友関係ですが(笑

しかし、各旅行代理店のランキング評価や口コミをご覧ください。「花紫」は私のつたない個人的評価ではなく、客観的に最上位の旅館の一つであることが分かります。

また、ダイニングでは大人を優先し、10才未満のお子様連れの利用はできませんので、大人は静かな落ち着いた食事を楽しめます。もちろん、小さなお子様は、「お部屋食プラン」を利用できますので、他の宿泊客を気にすることなく、より自由に食事を楽しめます。

以下は、わずかな時間の公式PVですが、百聞は一見にしかず!「花紫」の魅力が伝われば幸いです。

ちなみに、「ミシュランガイド富山・石川(金沢)2016特別版」で3つの旅館マークを獲得し「非常に快適」と評価されています。

 

 

ポイントや割引がお得な旅行代理店を活用

旅行代理店に頼むより、温泉旅館の公式ホームページで予約した方が安いのでは?と思いがちですが、実は旅行代理店を利用する方が断然お得なのです。

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山中温泉へのアクセス

(列車)
■金沢駅から加賀温泉駅までは特急で約25分

(バス)
■金沢駅から山中温泉を往復する温泉特急バスが出ています。

(送迎バス)
■無料送迎バスについては、各旅館に確認してください。

(車)
■東京から加賀ICまで約6時間(東名→名神→北陸)
■小松ICまで約5時間40分(関越→上越→北陸)
■大阪から加賀ICまで約3時間(名神→北陸)
■名古屋から加賀ICまで 約2時間30分(東名→名神→北陸)
●周辺ICから山中温泉までの時間
●加賀IC・片山津ICから山中温泉・・・30分
●小松I.Cから山中温泉・・・25分
●福井北I.Cから山中温泉・・・30分

【注1】 本記事の埋め込み動画につきましては、YouTube利用規約に基づき、埋め込み許可をされている「公式PV」を、埋め込みコードを変更せずに使用しています。

※この記事に掲載されている情報については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。

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