写真提供：石川県観光連盟 「山代温泉 ゆのくに天祥」
山代温泉の概要
「山代温泉」は、石川県が誇る温泉地の一つで、加賀の山代、能登の和倉として人気の高さを競い合っています。
加賀市の「山代温泉」、「山中温泉」、「片山津温泉」、小松市の「粟津温泉」を総称して、「加賀温泉郷」と呼びます。また、地理的に「関西の奥座敷」と呼ばれることもあります。
山代温泉には2つの公衆浴場、「総湯」と「古総湯」があります。「総湯」は広くて新しく、加水なしの100%源泉の共同浴場です。
「古総湯」は、明治時代の総湯を復元した共同浴場で、「湯あみ」という温泉に浸かって楽しむだけの当時の入浴方法を再現しています。
山代温泉には観光スポットが色々あり、山代温泉を発見した行基が開いた古刹である「薬王院温泉寺(ヤクオウインオンセンジ)」、魯山人寓居跡の「いろは草庵」、絵付け体験ができる「九谷焼窯跡展示館（くたにやきかまあとてんじかん）」や「九谷焼体験ギャラリー CoCo」、山代温泉の名水である「男生水」と「女生水」などがあげられます。
山代温泉の歴史
725年（神亀2年）、高僧の「行基」が霊峰白山へ修行に向かう途中、一匹の烏が羽の傷を癒している水たまりを見つけたのが山代温泉のはじまりです。
この烏が、古事記や日本書紀にも登場する伝説の三本足の霊鳥「ヤタガラス」とされ、現在まで伝えられています。
1565年（永禄8年）には、傷を負った明智光秀が湯治のため、この山代に滞在したと伝えられています。
山代温泉の広く深い魅力は、「山代の いで湯に遊ぶ 楽しさは たとえて言えば 古九谷の青」と詠んだ与謝野鉄幹、「夢もおぼろな山代温泉」と記した泉鏡花、そして、食の世界や陶芸の世界でその名を知られる北大路魯山人をも魅了しました。
山代温泉と北大路魯山人の関わり
北大路魯山人が福田大観と名乗っていた大正初期、山代にやって来た魯山人に、吉野屋旅館の当主である吉野治郎が吉野屋の別荘「いろは草庵」を提供しました。
魯山人はここで、大正４年の秋から約半年間滞在しています。
魯山人が滞在している間、山代の旦那衆が集まり、「いろは草庵」はまるで文化サロンのようだったと伝えられています。
また、須田菁華(せいか)の作陶に興味をもち、釉薬の調合からろくろ挽きのコツ、窯の焚き方などの基礎から、焼物の鑑賞上の見どころまで教わっており、北大路魯山人の陶芸の原点はここ山代であったといわれています。
「いろは草庵」は、「魯山人寓居跡 いろは草庵（ろさんじんぐうきょあと いろはそうあん）」として、2002年より一般公開されています。
見どころは、魯山人が湯の曲輪の旦那衆と語らい、加賀の食材に舌鼓を打った囲炉裏の間、実際に使っていた文机や青磁の手焙り、書や絵を描きながら眺めた庭などで、土蔵は展示室となっており、常時企画展示を行っています。
電話番号：0761-77-7111
開館時間：9:00～17:00
休館日：水曜日（祝日開館）
山代温泉と九谷焼
発祥の地を石川県の加賀とする「九谷焼」は日本を代表する色絵磁器で、その歴史は江戸時代初期にさかのぼります。
加賀大聖寺藩の命により加賀市の九谷村（現在の山中町）で焼かれた「古九谷」がその最初で、いわゆる「謎の廃窯」の後、約100年の時を経て九谷焼が再興されたのが、ここ山代温泉なのです。
その後、幕府や県の後押しもあり、いくつも窯が作られ発展してきました。現在も加賀の各地で九谷焼作家の方々が活動されています。
■九谷焼窯跡 展示館
大聖寺の豪商吉田屋伝上衛門が、絶えていた九谷焼を再興し九谷村から移築した窯の跡で、現在最古の登窯もあります。約180年に及ぶ継承の歴史がわかります。
電話：0761-77-0020
開館時間：9:00～17:00
休館日；火曜日（祝日開館）
■九谷焼体験ギャラリーCoCo
九谷焼の販売と観光案内を兼ねたお店。地元若手作家の作品の展示販売や作陶風景の見学など、プロの技を間近で感じることが出来ます。また、絵付け体験も楽しめます。
電話：0761-75-7116
開館時間：9:30～17:30
休館日：木曜日
山代温泉の旅館
「山代温泉」には、第44回「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で評価の高い、「ゆのくに天祥」、「瑠璃光」、「たちばな四季亭」、「湯の宿 白山菖蒲亭」をはじめ豪華で心地良い高級温泉旅館がひしめいています。
■ゆのくに天祥
第44回「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で、総合14位、もてなし22位、料理33位、施設13位、企画7位の温泉旅館です。
総合評価で北陸エリア2位。自家源泉と引湯源泉2つの天然温泉で「一泊三湯十八ゆめぐり」の温泉三昧が自慢の宿です。露天風呂付客室はもちろん、展望温泉露天風呂付客室や庭園温泉露天風呂付客室などの贅沢な客室も用意されています。
（Quote from official website）
Enjoy 18 different types of baths in 3 large bath areas during your one-night stay
Yunokuni Tensyo is a Japanese-style hotel with 158 guest rooms and large bath areas with different atmospheres. All three large bath areas are available for men and women alternately by time, offering the guests 18 different types of bath to chose from during their one-night stay. The hotel is located within the Yamashiro Onsen hot spring area, which has about 1,300 years of history, at the Kaga Onsen resort in the Hokuriku district.
■瑠璃光
第44回「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で、総合18位、もてなし24位、料理38位、施設17位の温泉旅館です。
総合評価で北陸エリア3位。開放的な大浴場の他に5箇所の貸切露天風呂があり、館内に居ながら湯めぐりもできます。また、露天風呂とツインベッドを備えたエグゼクティブ客室もあり、洗練と優雅、寛ぎのひとときを過ごせます。
■たちばな四季亭
第44回「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で、総合74位、もてなし42位の温泉旅館です。
源泉かけ流しの宿で、おしゃれ浴衣や露天風呂付客室で鮑や蟹が楽しめる料亭旅館です。橋立港の旬の海の幸と上質な能登牛、新鮮な加賀野菜と素材に恵まれた加賀の懐石料理を最上級のおもてなしで味わうことができます。
（Quote from official website）
Welcome to Tachibana Shikitei
We keep our hospitality style from 1868
Tachibana Shikitei, a place where a heart of unchanging hospitality remains unchanged from the first of Meiji era in the side of famous Yamashiro Hot Spring,
boasting a history of 1,300 years.
We offer a time of peace of relaxation that you can not feel anywhere else.
■湯の宿 白山菖蒲亭
第44回「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で、施設71位の温泉旅館です。全て平成の建物で、露天風呂付客室が20室あります。お風呂は加温・加水なしの天然100％の温泉です。日本海の新鮮な幸を豊富に使った四季折々の白山会席グルメ料理を楽しむことができます。
旅行代理店を利用する方が断然お得！
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山代温泉へのアクセス
（列車）
■金沢駅から加賀温泉駅までは特急で約25分
（送迎バス）
■無料送迎バスについては、各旅館に確認してください。
（車）
■東京から加賀ICまで約6時間（東名→名神→北陸）
■小松ICまで約5時間40分（関越→上越→北陸）
■大阪から加賀ICまで約3時間（名神→北陸）
■名古屋から加賀ICまで 約2時間30分（東名→名神→北陸）
●北陸自動車道加賀ICから車で15分
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