【神棚の榊】造花でも大丈夫?

【神棚の榊】造花でも大丈夫?
結論から言いますと、神棚の榊(サカキ)は造花でも大丈夫です。

我が家は何十年も本物の榊を飾っていましたが、色々と手間がかかりすぎるので、今では造花の榊を飾っています。

やはり、最初は誰でも「神棚に飾るものなのに、造花でも大丈夫?」という気持ちになりますが、造花の榊に替えてしまえば「もっと早く造花にすれば良かった」と思うこと間違いなしです。

と言うわけで、今回の記事は「神棚の榊」のお話です。

本物の榊は色々と手間がかかる

我が家は何十年も本物の榊を飾っていましたが、次の通り色々と手間がかかりました。

1/質の良い榊を購入する。

榊は国産もあれば某外国産もあります。経験的には国産の榊の方が長持ちしますので、多少高くても国産の方が某外国産よりも手間が少ないです。

神棚に榊を供えるのは毎月1日、15日が良いとされていますので、新しい榊は意識してなるべくその日に購入していました。

2/榊を長持ちさせる(水換えと整形)

水換えは毎朝行っていました。特に夏場は朝夕2度行うことで長持ちさせました。

また、水を変えるときは容器だけでなく榊自体を洗うことがポイントです。榊の束をほぐして1本1本を流水できれいに洗います。

なお、榊立てに枝と差し込みために輪ゴム等でくくることは避けます。輪ゴム等でくくると枝の痛みが早くなってしまいます。

葉が乾燥しているときは、水を張った容器に榊をまるごと10分~20分ほど浸して水分を浸透させるのですが、傷んだ葉はスグに枯れますので定期的に傷んできた葉を切落として形を整えます。

また、榊の枝先が黒ずんできたら水揚げが弱くなるので榊の枝先を斜めに切って水揚力を強化します。

やはり、枯れたままの榊を神棚に供えておくことは神様にも申し訳ない気持ちがありますから。

3/榊を長持ちさせる(榊立てを清潔にする)

榊立ては雑菌が繁殖しがちです。我が家は毎回の水替えの際に漂白剤で殺菌していました。特に夏場は榊立ての中がヌルヌルしていますので要注意です。

4/榊を長持ちさせる(葉の乾燥を防ぐ)

榊は乾燥が苦手ですのでエアコンの風が直接当たらないような工夫が必要です。我が家の場合、夏と冬は霧吹きなどでたっぷりと葉水を与えてやっていたのですが、他シーズンよりも枯れる速度が著しかったです。

5/使い終わった榊の処分方法

昔は、使い終わった榊を燃やしたり、川に流したり、土に埋めたりしていたそうです。

今は、使い終わった榊は半紙などの白い紙を用意して、塩で清めてから紙に包んで捨てるのが作法らしいですが、さすがにそこまでできません。

我が家は、お清めなしで燃えるごみとして出していました。

どうですか?本物の榊は色々と手間がかかります。

造花の榊は手間暇がない

造花の榊に替えることで、先述した本物の榊を飾る手間暇が不要になります。

造花の榊は質の良い榊を毎回選別して購入をすることもなく、榊を長持ちさせる努力は必要ありません。

まあ、榊を造花に替えるメリットは多大ですね。

アマゾン人気No.1の造花の榊

【神棚の榊】造花でも大丈夫?

昔の造花はプラスチックやビニール感が強く、「いかにも造花!」でしたが、最近の造花は色々と進化しています。

我が家の場合、あれこれ迷わず購入したかったので、単純にアマゾン人気NO.1でベストセラーの造花の榊をチョイスしました。

「造花専門店はなこ」の造花榊(榊2本_NO.40)です。

5つ星のうち4.3で242個の評価があります。価格も990円と激安です。

公式の説明は、「榊は生花を元に作ったはなこオリジナル。葉はコシとツヤがあり、濃緑色です。造花は、水が不要で清潔で、気温に影響されず長くお飾りいただけます。お手元に届いた後、造花の針金が折れない程度に、葉の配置を調整してお供え下さい。」です。

レビューを見ると、「葉の形も、枝振り自体も美しく、とても嬉しくなりました。私が今まで持っていたものとは段違いに素敵です」、「手に取ってみると造花って感じですが、神棚の高い位置に飾ると違和感は、さほど感じられません。」、「早速生花と交換した所、全く違和感も無く、むしろ今迄よりも華やかでもっと早く造花に変えておけば良かったなと思っています」など様々ですが、普通に良い仕上がりになっています。

上の画像は我が家の神棚ですが、気になるほどの違和感はありません。

本物の榊と比較して葉が大きいですが、レビューにあるように、むしろ今迄よりも華やかになったような気がします。

榊は造花でも大丈夫です

そもそも、榊は神棚の必須アイテム?という根本的なことですが、榊は規則的には必須ではありませんので省略可ということになっています。

神棚には、洗米・塩・水の3点セットは不可欠ですが、それ以外は無理に用意する必要はなく、榊・灯明などは用意出来ればなお良いというものです。

ということで、榊は造花でも全く問題はありません。

しかしながら、神社本庁は「造花はだめ!」と言っていませんが、最初は誰でも「神棚に飾るものなのに、造花でも大丈夫?」という気持ちになりますよね。

そこで、色々と調べた結果、造花の榊は年交換であれば神棚に使用しても大丈夫だということが分かりました。

ただし、年交換といっても造花の榊を放置すれば、ホコリがたまって清潔感がなくなります。それでは枯れた本物の榊と大差ありませんので、定期的にホコリを払って、きれいにしておく必要があります。

また、年交換の時期については、年末に神様のお札を交換するときに新しい造花の榊も交換すれば良いです。

とにかく、神様に感謝するという気持ちがあれば大丈夫です。

ちなみに、東京都神社庁のQ&Aに、「近年の住宅様式及び住宅事情によっては、神棚を設けてお神札をお祀りできない場合もあります。(中略)いずれにしても、お神札を大切にする心があれば、決して無礼にはなりません。最近では、共同住宅向けの、場所をとらない簡易宮形(かんいみやがた)もありますので、氏神神社や神社庁などにお問い合わせください。」と記載さており、榊を飾らないというチョイスもありです。

と言うわけで、今回は「神棚の榊」のお話でした。

枯れたまま本物の榊を飾っておくより、造花の榊の方が気持ち良くお参りできますよ。

※この記事に掲載されている情報については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。

タイトルとURLをコピーしました