金沢では、JA金沢市が運営する農産物直売所である「ほがらか村」が人気です。
JA金沢市の生産者が直接、新鮮な農産物を販売しており、地元産の加賀野菜、新鮮野菜や採れたて果物、四季を感じる旬の物が毎日入荷しています。
土日祝日はもちろん、平日もお客さんが多く、店舗前の駐車場は満車状態で店舗裏に停めなければならないときもあります。
最近、ほがらか村で久々に美味しいトマトと出会い、同じものをよく購入しています。
私が知らないだけで、有名なトマトなのかなあと調べてみたところ、意外とコダワリのあるトマトでしたので、ご紹介します。
名称は「志宝とまと」です。よくある残念な「味の薄いトマト」と違って、味は濃厚で美味しいです。桃太郎や高糖度フルーツトマトも美味しいのですが、この「志宝とまと」もなかなかのものです。
「志宝とまと」を作ったのは「トレジャーふぁーむ」
「志宝とまと」は金沢市の生産者が作ったのではなく、石川県の宝達志水町にある「トレジャーふぁーむ」が作っています。
宝達志水町は、能登半島の付け根にあり、同町の宝達山は金鉱山として開発され、藩の財政を支えた歴史があります。また、「オムライス」の生みの親である北橋茂男氏の出身地でもあります。
「トレジャーふぁーむ」母体となる株式会社モアショップヤマモトは、石川県内で業務スーパーを9店舗営んでおり、現時点での企業情報は次の通りです。
企業名:株式会社モアショップヤマモト
代表者名:代表取締役社長 山本加津雄
本社所在地:石川県羽咋郡宝達志水町河原ミ58
TEL;0767-28-4115
【業務内容】
1/石川県内の業務スーパー9店舗運営
2/食料品スーパー「生鮮館ちゃれんじ」の運営(グループ会社が運営)
3/農業事業「トレジャーふぁーむ」の運営
農場所在地:石川県羽咋郡宝達志水町宿弐甲63-2(金沢市内から車で30分ほどです)
生産品目:大玉トマト、中玉トマト
うちが買うのは中玉トマトの方です。
なお、「トレジャーふぁーむ」では「志宝のいちご」も作っており、トマトの収穫体験やいちご狩りができます。
検索したところ、じゃらんでも「トレジャーふぁーむ」が掲載されていました。
「志宝とまと」が美味しいわけ
公式サイトによれば長年、業務スーパーで「野菜」を扱ってきた経験から、農業事業にいつか参入したいと常に考えていたそうです。
農業が難しいと言われる理由の1つに「販路」の問題がありますが、品質が高くて、安心安全なものをつくることができれば、販路を持つ自社の強みとの相乗効果を生み出すことができると考えて作られたのが「志宝とまと」です。
「志宝とまと」のこだわりの1つが「酸味・甘味・旨味」のバランスのよさです。植物本来のチカラを最大限引き出すために太陽光利用型ハウスで土耕栽培をしています。最先端のICT技術で太陽光・水・温度・湿度・酵素肥料を自動で管理して、常にトマトやいちごにとって最適な環境を作り出しているそうです。
土中の微生物からつくられる酵素には、水や肥料を 吸いやすい環境をつくって根を働きやすくする作用があり、植物の育成を支えます。
また、収穫ギリギリまで実をつけているので栄養もおいしさもギュッと詰まっています。トマトもいちごも「酸味も甘味も旨味も」バランスよく感じられるとよく言われるそうですが、まさにその通りです。
また、「志宝とまと」は酵素のチカラで光合成を促進して健康に育てていますので、害虫を寄せつけにくく、農薬に頼らずともたくさんの実をつけます。できる限り予防農薬はせず、最低限の農薬だけで栽培しているそうです。安心・安全へのこだわりは評価が高いですね。
それで美味しいのですね。なお、トマト嫌いの子供に直接もぎとって食べてもらったところ、「美味しい」と言いながら丸かじりしたので、ご両親がびっくりしていたそうです。
「志宝とまと」の生産については、意外と歴史が浅いです。
農業ハウス約13,000平方メートルを建設し、「志宝とまと」生産を2017年8月29日に開始しました。順調に栽培が進み、同年11月上旬より石川県内の業務スーパーを中心に販売を開始しています。
わずかな年数なのに、人気商品が目白押しの「ほがらか村」で人気商品になるなんて凄いですね。やはり、何でもコダワリの時代ですね。
というわけで、今回はトレジャーふぁーむの美味しい「志宝とまと」の記事でした。
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