【球体】地球もボールもなぜ丸い?

【球体】地球もボールもなぜ丸い?
どうして地球やボールをはじめ、この世界に「球体」が多いのでしょうか?

というわけで、今回は「球体」についてのお話です。

なぜ、地球は丸い?

結論から言いますと、重力の力です。

星屑が集まってくると、周囲の星屑は中心へと引き寄せられます。星屑の重力は周囲の全方向に向けて働いていますから、星屑の集まりは周囲のどの方向からも同じように押しつけられて、崩れたりつぶされたりして球体になります。

もう少し詳しく書きますと、次のようになります。

私達が住む地球が誕生したのは、今から約46億年前といわれています。

最初は、太陽の周りにはまだ地球や火星などの惑星はできていなくて、直径10kmぐらいの「微惑星(びわくせい)」という直径10kmぐらいの小さな星が、太陽の周りをグルグル回りながらぶつかっては合体し、徐々に星らしい大きさになっていったのです。

微惑星の集まりは周囲のどの方向からも同じように押しつけられて、崩れたりつぶされたりして球体に近い形になりますが、誕生直後の地球は現在の地球のような球体ではなくイビツな形をしていました。

その後、大きくなってきた地球に次から次へと微惑星が衝突すると、衝突エネルギーが強い熱となります。

最初は宇宙に熱が放射されますが、水蒸気の温室効果により、放射されていた熱が宇宙に放射されなくなります。

そうなると地球の表面温度はどんどん熱くなり、しまいには岩石の融点を超えてしまい、表面全体がマグマになってしまいます。

これを「マグマの海」といって、その深さは数100kmあったそうです。

地球がドロドロに溶けることで、地球の重力により表面がならされて、徐々に球体に近い形になっていったのです。

さらに、雨水が長い年月をかけて地球の高い場所を削り、削り取った土砂を低い場所へ流して埋めることで、地球が徐々に球体になったのです。

ところで、地球は厳密に言いますと球体ではありません。

地球は自転しているため、遠心力で少し横に広がっています。地球の半径は赤道まわりで測ると6380km、極まわりで測ると6360kmです。

なぜ、ボールは丸い?

【球体】地球もボールもなぜ丸い?
丸いからボールと呼ばれるのですが、球技用のボールがなぜ丸いのかという理由は、「球体だからコントロールしやすい」からです。

これが球体ではなく四角の箱だと次のようになり楽しめません。

【野球】
投げる・打つ・キャッチしにくい、空気抵抗で遠くまで飛ばずにスグに落ちてしまう。
【バレーボール】
レシーブ・パス・アタック・ブロックしにくい、サーブしてもスグ落ちる。
【サッカー・バスケ】
ドリブルできないので論外。

球体ですと中心から表面の距離が同じになっていますので、どの方向へも自由に転がりますし、凹凸が無ければ1度進んだ同じ方向に転がっていきます。

また、地面や床などにぶつかる時は中心の真下でぶつかりますので、まっすぐ落ちた時はまっすぐ跳ね返りますし、斜めに落ちてくれば進んでいる方向に跳ね返ります。

なので、野球・バレーボール・サッカー・バスケ・卓球などのスポーツでは丸いボールを使うのです。

まあ、コントロールできるから、投げたり蹴ったりしてゲームが楽しめるということです。

※この記事に掲載されている情報については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。

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