朝刊をぼんやり見ていたら、「サライ」2020年3月号の雑誌付録が「雪舟ブラックの太軸万年筆」であることを知り、さっそく本屋さんにGO!
やはり、爆売れ予想の「サライ」は山積みでした。
前回の「北斎ブルーの太軸万年筆」も、たまたま朝刊で知り購入したのですが、出来栄えが雑誌付録の域を超えており、すっかり気に入っています。
2本目の「若冲レッドの太軸万年筆」は見逃してしまいましたが、これで1本目と3本目のゲットです。今回も980円の雑誌付録とは、とても思えないクオリィティの高さ!これもお気に入りの1本になりそうです。
【3本の万年筆はサライの最高峰】
前回の「北斎ブルーの太軸万年筆」について、公式サイトでは次のように紹介されていました。
「会心の出来映え!」
「過去に何度も万年筆付録を実施してきたサライですが、これまでで最高の出来といえる逸品に仕上がりました。」
「ペン先には適度なしなりがあって、とても書きやすい! 筆記具には何かとうるさい、サライ編集長の小坂もその書き心地に舌を巻いたほどの、上々の出来映えです。」
いやあ、本当にそのとおりで、驚きました!
それまでの数ある付録万年筆の中でも最高レベルで、とても付録の万年筆とは思えませんし、見た目の上質さは1万円超です。
他の方のレビューでも評価は高いし、おまけがここまで話題になるのも珍しいですね。
結局、付録の万年筆として最高の出来といえるレベルに達し、人気も上々だったので、柳の下のドジョウではありませんが、第二段の「若冲レッド」、第三段の「雪舟ブラック」と立て続けに発売されたのだと思います。
現在、青、赤、黒ときていますので、次は何色になるのでしょうか?
楽しみです♪
【表面の色と描かれている模様は?】
北斎ブルーの太軸万年筆
サライの公式ページの記事によれば、きれいな青色である北斎ブルーは、もともとは錬金術から生まれたもので、18世紀初頭にプロシア(現在のドイツ)の王が、「赤い染料を作れ」と命令したところ、偶然に「青い化学染料(プルシアンブルー染料)」ができたそうです。
「ベロ藍」(ベルリン藍)と呼ばれた鮮やかで透明感のある藍色は、それまでの岩石をつぶして作った顔料の群青色、ツユクサの青などと比較すると、強烈で目が覚めるような青で、これを使って浮世絵をつくったところ、「こんなにきれいな青があるのか!」と江戸の庶民が驚き、「冨嶽三十六景」の大ブームをもたらしのです。
表面に描かれている模様は、北斎がデザインした小紋柄です。北斎は画家であると同時に、着物の柄のデザイナーであり、この小紋柄は、北斎の『新形小紋帳』という本に紹介されている麻の葉をテーマにした変形小紋柄です。
雪舟ブラックの太軸万年筆
サライの創刊30周年にあたる2020年は、雪舟の生誕600年という記念の年でもあります。雪舟ブラックのブラックは、もちろん水墨画の墨色のことです。
表面の模様は、広く親しまれている雪舟の山水画「秋冬山水図」の冬枯れの樹木のモチーフをボディと軸に巻き込むように配してあります。キャップの模様は「秋冬山水図」の右上の梢の部分を図案化したものです。
【日記を書く時間を上品で穏やかな時にしてくれる】
学生時代に手紙や日記、そして稚拙な小説などを書いていた時は万年筆でしたが、社会に出るといつの間にかボールペンやPCにドップリの状態になりました。しかし、「北斎ブルー」を手に入れてからは再び日記も万年筆書きに戻りました。
書斎を薄暗くして、分厚い大学ノートに、頭の中に浮かんだ論理的な思いや心の中に浮かべた感情的な想いを書き残しています。ボールペンと違い、ゆっくり、ゆったり書きたくなるせいか、綺麗な字になります。
静かなジャズを流した部屋で、まったりと日記を書けば、上品で穏やかなラポン的な時間をすごせますので、おすすめです。
【サライ万年筆のスペアインクカートリッジは?】
サライのお薦めはペリカン社のインクカートリッジ
サライ本誌にスペアインクカートリッジは2020年8月末まで小学館の総合通販サイトPAL-SHOPで販売すると載っていますが、2020年2月19日現在、以下の表示がされています。
「現在在庫が欠品しており、商品がご用意できない状況でございます。お急ぎのところ、誠に申し訳ございません。また、次回商品入荷予定が未定となっておりまして、商品の発送時期についても未定の状況でございます。詳細分かり次第、当ページでご案内いたします。重ねてお詫び申し上げます。」。
これを見ても、いかにサライ万年筆3部作が拡販され、しかも愛用・使用されているかが分かります。ちょっと、スゴスギですね。
ちなみに、欠品中のスペアインクカートリッジは、ドイツの老舗ブランドであるペリカン社のインクカートリッジの6本入り×6箱のセットで、色はブラックとブルーブラックです。
PAL-SHOPでは欠品中ですが、アマゾンや楽天で探してみてはいかがでしょうか。
私が使うスペアインクはモンブランのミッドナイトブルー
私の場合、スペアインクは「モンブラン(MONTBLANC)」の「ミッドナイトブルー(MIDNIGHT BLUE)」を使っています。
モンブランのスペアインクカートリッジには、「ミステリーブラック」、「ミッドナイトブルー」、「ロイヤルブルー」の3色があります。
色々と試しましたが、何故かモンブランのミッドナイトブルーがお気に入りで、「北斎ブルー」でも特に問題なく使用しています。
アマゾンではモンブランのミッドナイトブルーについて、以下のような商品説明がされています。
神秘的な深い青
モンブラン ミッドナイトブルー(MIDNIGHT BLUE)は、美しい真夜中の色。空の青さを僅かに感じられる深夜の空の色は、とてもエレガント。力強さ、かつ優しさをも表現してくれる、上品な色合いのブルー。フローも良く、お手持ちのペン先(ニブ)の種類や筆記の速度により濃淡もお楽しみいただけます。
ペンに優しい染料インク
ペンに優しい染料インクなので、色を変えるときや、日常のメンテナンスを簡単に行うことができます。ペンの洗浄がしやすく、ダメージが最小限なため、大切な筆記用具に優しいインクです。万年筆をお使いの大切な方へのプレゼントやギフトにも最適。
高級万年筆といえばモンブラン?
個人的に昔から、1位モンブラン(MONT BLANC)、2位パーカー(Parker)、3位ペリカン(Pelikan)というイメージ的な序列があります。具体的根拠はありませんが、世間のうわさや評判により順位が脳内に刻まれたのだと思います。
モンブラン万年筆の価格帯は5万円~20万円と高価です。
1906年に創業したモンブランは世界を代表する高級筆記具ブランドであり「高級万年筆の代名詞」となっています。
特に、「マイスターシュテュック」は有名で、数ある高級万年筆の中でも、世界最高峰と称される人気モデルです。
と言うことで、サライ万年筆は本体こそ異なるものの最高峰であるモンブランのインクが持つ魅力を楽しむことができる優れものでもあると言えます。
まあ、他に私が知らない素敵なスペアインクが色々あるのでしょうが、当面このミッドナイトブルーを使う予定です。
今回は付録万年筆の記事でしたが、文具一つで時間の感じ方が変わるというのも面白いですね。
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