【穏やかな人生】不安の正体と簡単解消方法

【穏やかな人生】不安の正体と簡単解消方法
穏やかな人生を送りたいと思っても、イライラや怒り、そして「不安」があれば、心を乱されてしまい、穏やかで無心の境地になることはできません。

特に強い「不安」を感じて憂うつな気持ちになり、それが長く続くとメンタルの不調どころか、心が病んでしまいます。

最近はこのような社会の状況ですので、「不安」を解消できずにメンタルの不調を訴える人が急増しているそうです。

「不安」は放っておくとどんどん大きくなります。

しかも、それがイライラや憂うつ等に繋がっていくことが多いので、放置せずに早めの対処が必要なのですが、そうは言ってもなかなか難しいですね。

と言うわけで。今回は「不安解消」のお話です。

結論から言いますと、「不安は妄想にすぎない。こんな事で命まで取られることはない!それに、今迄色々な不安に悩んだけど、結局なんとか無事に終わったやないか♪今回も大丈夫だ!」と言うスタンスが取れるかどうかなのです。

不安の正体は妄想です

誰でも何かをする時に色々と思いを巡らしますが、「成功しないのでは」とか「自信がない」という時にはネガティブな思考に支配されがちです。

例えば、「頑張れば試合に勝てる」というプラス思考ではなく、「試合に負けたらどうしよう」というマイナス思考になりがちです。

でも、それは先のことをあれこれ妄想することで心配し、「不安」になっているだけなのです。

妄想が不安を深刻化させる

「不安」というのはマイナスの事態を頭の中で色々と想像しているだけの状態ですから、「妄想」以外のなにものでもありません。

「この先どうなるのだろう?」という不安は、今、この場でおきている事ではなく、先の事なのです。先の事態がマイナスになるのではと想像しているにすぎません。

そして、考えれば考えるほど妄想は膨らんでいきますし、それに従って「不安」もますます強くなり、深刻化していきます。

そうは言うものの、「不安」を払拭するのは中々難しいものです。

まあ、ここでは「不安」の正体が妄想であり、妄想が不安を深刻化させることを理解して下さい。

杞憂(きゆう)は不安の代表格

「杞憂」という言葉を聞いたことはありませんか?

杞憂は「きゆう」と読み、「心配する必要のないことに対して心配すること」や「取り越し苦労」を意味します。

杞憂の由来は、中国の思想家である列子が記した書物「天瑞篇」の中に記された「杞人天憂」の四字熟語からきており、この言葉を省略してできた言葉が杞憂です。

心配していたけど何も起こらなかったという意味で、「杞憂に終わった」などのように使われます。

せっかくですので、もう少し詳しくご紹介します。

杞(き)は、周の武王が殷をほろぼしたときに、夏(か)の禹王の子孫の東楼公(とうろうこう)を封(ほう)じて禹の祭事をおこなわせた小国です。

その杞の国に、「もし天が落ちて、地が崩れたならどうしよう!」と心配して、夜も眠れず食べ物もノドを通らずにいる男がいました。

不要な心配をしている男性の様子をみた人が、次のようなアドバイスをしました。

「天というものは気の積み重なったものにすぎない。気の無い所なんてありはしない」

「みんな一日中、気の中・天の中で体の曲げ伸ばしをしたり、息を吸ったり吐いたりしているのだよ。どうしてその天が落ちてくるなどと心配するのか?」

すると、その男性は「天がほんとうに気の積み重なったものなら、日や月や星は落ちてくるだろう」と言いました。

「太陽や月などの星ぼしも気の積み重なりだから、その中の輝きを持っているものにすぎない。たとえ落下しても、人に当たって怪我をさせることではない」と言われて、男性は次のような心配を口にします。

「地が崩れたらどうしよう!」

「地というものは土の積み重なったものにすぎない。土はどこにでもある。人が歩いたり踏んだりするのは、みんな一日中、地の上でやっていることだ。どうしてその地が崩れるなどと心配するのか?」という問いに、心配していた男性は初めて胸のつかえがとれて気が楽になり、たいそう喜びました。

そして、アドバイスした人もそれを見て、たいそう喜びました。

と言うのが、この話の内容なのですが、この話の後が不安のポイントになります。

この話を聞いた長廬子(ちょうろし)という賢人は、「天地が崩れるのではないかと心配するのは、あまりにも先の心配をしすぎると言わなければならないが、天地が崩れないと断言することも正しくはない」といったという話を付します。

そして列子の、「天地が崩れようが崩れまいが、そんなことに心を乱されない無心の境地が大切なのだ」という言葉で結ばれています。

この寓話からも、不安の正体の大半が不必要に先の心配をすることや取り越し苦労をすることだと分かります。

ただ、不安=杞憂と割り切れるのなら良いのですが、自身の抱えている不安は「天地の崩」のような奇想天外な非現実的なものではなく、もっとすぐにでも起こりそうで現実的なものだと思いがちです。

でも、他人からみた場合、不必要な心配だと思われることが多いものですし、自身を論理的に納得させる必要がありそうです。

そして、列子が言うように、「そんなことに心を乱されない無心の境地」が1番のポイントであり、大切なのです。

不安を打ち消す方法

【穏やかな人生】不安の正体と簡単解消方法
常に不安感がある場合や強い不安感で押しつぶされそうな時にどう対処すれば良いのでしょうか。

「不安」の正体が妄想であり、妄想が「不安」を深刻化させているわけですから、これを理解して対処していくことが必要です。

まず、「不安」になった時は、現時点で私は「不安」という妄想をしている!とはっきり気付く必要があります。気付けなければ、妄想はどんどん膨らみ「不安」を深刻化させてしまいます。

そして、重要なのは妄想していると気付いたあとは、それ以上の想像をしないことです。先の結果は先でしか分からないし、心配するだけなら何もプラスに働きませんし、逆にマイナスの結果を引き寄せる可能性があります。

以前、「嫌な人、許せない人を忘れる方法」という記事でも記したのですが、妄想は夢と一緒です。怖い夢を見ても流れに任せているだけで、勝手にシーンが展開されていくだけです。それは明晰夢ではない限り、夢の中で意識が働かないからです。でも、起きている時は意識を働かせることができます。

そうなのです。せっかく意識が働くのですから、放置して「不安」に浸っている必要はないのです。妄想していると気付いたあとは、それ以上の想像をしないことができるのです。

というわけで、マイナスの事態を妄想していることに気付き、その妄想から抜ける練習をすることが、「不安」を解消する1番手っ取り早い方法と言えます。特に「先が見えなくて不安」という漠然とした「不安」については、どうしようもないので効果的だと思います。

この方法は意外と簡単です。何回か練習するうちに、「また妄想している。時間の無駄!」のような気持になってきます。

まあ、どうせ想像するのでしたら、プラスの事態を想像した方が有益的ですのでお勧めします。世に言う「引き寄せの法則」があるとすれば、人生のプラススイッチを次々とONにしてくれるはずですから。

さて、それ以外でも、ある種の「不安」を解消する方法があります。

「スピーチで失敗したらどうしよう」とか「試合に負けたらどうしよう」などのような「不安」は「自信がない」ことが原因の不安です。

この種の「不安」は、あれこれ考えて無駄な時間を浪費するより、練習すればよいのです。

それだけです。

「自信がない」ことが原因の「不安」については、練習を繰り返すことで解消できるのです。真のアスリートやビジネスマンは練習や努力を惜しみませんから。

不安を解消する言葉

若い頃、私が会社員だった時に先輩の凄い女子管理職(昔で言う超キャリアレディ)に教えて頂いたこと。それは、「仕事で失敗して不安になった時は、大丈夫、大丈夫。何とかなる!今迄もそうだったし、今回も大丈夫!と思いなさい。人生ってそんなものよ」です。

確かにおっしゃる通りで、それ以前もそれからも現在に至るまで、今迄の不安は結果的にその通りでした。

そう言えば、「志村けんの大丈夫だぁ」は凄い!と思いました。

志村けんさんが、ご自身の人生で得た不安解消法を短い言葉で表わし、それを「おまじない」のように唱えて不安を解消されていたのだと思います。

今から思うと、「志村けんの大丈夫だぁ」はギャグもさながら、志村さんが視聴者の為に自身が到達した不安解消方法の布教であるかのような気がします。

みなさんも、何か不安になることがあった時は、「大丈夫だぁ」と唱えて見てはいかがでしょうか?

ネットでも似たような言葉があふれています。

「不安に思ってることなんて実際はそうでもないことが多い、それにあなたはそんな不安をたくさん乗り越えてきたでしょ?だから今回も乗り越えられる!」

「どうにかなる。大丈夫。それが正しい答えだと思うんですよね、人生って」

「不安や怖さはつきもの。覚悟を決めてまずは動き出してみる」

「心配っていうのは心を配ると書きますでしょ、あんまり心配するとそっちへ行っちゃう」

そして、1番のプラス思考は次の一言です。

「みんなは起こりもしないことを想像して悩んでいる。そんなもの起こってから悩めば良い」

というわけで、今回は「不安解消」のお話でした。

※この記事に掲載されている情報については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。

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