この記事では、3年前に出版された「ミシュランガイド富山・石川(金沢)2016特別版」について、「ミシュランガイド」の見方や「ミシュランガイド」に載っている「マーク」の意味などをご紹介していこうと思います。「ミシュランガイド富山・石川(金沢)2016特別版」は日本で7冊目となる地方版ガイドだそうです。
「ミシュランガイド」は発売されてから時間が経つと売られなくなるそうなので要注意です。私も石川県の温泉旅館関連の記事を書くのに購入しようとネットや巷の本屋さんを探しましたが、既に新品はありませんでした。それに、大都会のように毎年出版されるわけではなく、地方版は今度いつ出版されるか分かりませんので、要チェックですね。
結局、状態が良く新品のような中古本がAmazonにありましたので、ネットで購入しました。中古本と言っても、他のグルメ雑誌などの書籍と異なりプレミアムな価値がありますので高かったです。「ミシュランガイド」だけは、気付いたら即購入しておいた方が無難ですね。特に来年は東京オリンピックですので、なおさらです。
【ミシュランガイドってなに?】
「ミシュランガイド」はレストランとホテルを厳選し、料理の評価を「星」の数で格付けしたガイドブックで、出版元は世界最大級のタイヤメーカーであるフランスの「ミシュラン社」です。
「ミシュランガイド」の最高ランクは、グルメやセレブ関連の話題でよく耳にする「3つ星」です。最近では木村拓哉さん主演のTVドラマ「グランメゾン東京」でも有名ですね。
でも、どうしてタイヤ会社がレストランとホテルのガイドブックを作ったのかということですが、実はタイヤと無関係ではないのです。
最初に出版されたのは、パリ万博が行われた1900年(明治33年)で、ドライバー向けのガイドブックとしてフランスで発行されたのが始まりです。
今でこそ「ミシュランガイド」は貴重な情報誌として一般のガイドブックより高い金額で販売されていますが、、最初の「ミシュランガイド」は35,000部を印刷し、無料で配布していました。
目的はタイヤの需要拡大ですが、「ミシュランガイド富山・石川(金沢)2016特別版」の『昔々・・・ミシュランガイドはこうして誕生します』のページには次のように書かれています。
“1900年頃、フランスに普及していた自動車の数はわずか3,000台ほどでした。そこでミシュラン兄弟は、車をもっと普及させ、ひいてはタイヤの需要拡大をめざして、ドライバーがもっと安全で快適にドライブを楽しめるよう、ドライブに必要な情報、ガソリンスタンドやタイヤの修理・交換場所、食事を取る場所や宿泊施設の情報などを掲載した小さなガイドブックを作りました。ミシュランガイドの誕生です。”
「星」の数による評価制度が始まったのは1923年(大正12年)で、「快適さと適正な値段」のレストランに「星」がつけられました。「料理の美味しさ」を表すようになったのは、1926年(大正15年・昭和元年)です。覚えやすい年ですね。
【ミシュランガイドの見方】
「ミシュランガイド」の見方について、何点かポイントを書いておきます。
●冒頭の「リスト」
50音順で掲載されている、施設ごとの詳細情報の前に「星付きレストラン」、「ビブグルマンのレストラン」、「レストラン・宿泊施設-地名50音順」が掲載された「リスト」のページがあります。
「星付きレストラン」の「リスト」では、3つ星、2つ星、1つ星のレストランが「富山県」と「石川県」とに分けて掲載されていますので、両県の「星付きレストラン」がパッと見てすぐにわかります。
同様に、「ビブグルマンのレストラン」の「リスト」でも「富山県」と「石川県」とに分けて掲載されていますので、両県の「ビブグルマンのレストラン」がパッと見てすぐにわかります。
「レストラン・宿泊施設-地名50音順」が掲載された「リスト」では、施設の数が多いので、「富山県」と「石川県」の分類だけではなく、「富山県」は「富山市」、「西部」、「高岡」、「東部」の4つの地域に、「石川県」も「金沢」、「加賀」、「能登」、「白山」の4つの地域に分類されており、さらにそこから小さな地域に分類されています。
そして、小さな地域ごとに「レストラン」、「旅館」、「ホテル」の順で掲載されています。
これら3つの「リスト」は分かりやすいので、施設を検索するときに便利です。
●掲載施設の詳細情報は50音順で掲載
「ミシュランガイド」には多数の施設が掲載されていますが、カテゴリーごとに50音順で施設が掲載されています。星つきの施設がガイドの最初や最後にまとめて掲載されているわけではありません。星つきの施設をまとめて見たい場合は先述の「リスト」が便利です。
また、「レストラン」、「旅館」、「ホテル」が掲載されている枠は星の有無にかかわらず同じサイズになっています。
「ミシュランガイド富山・石川(金沢)2016特別版」では、「レストラン・宿泊施設-地名50音順」の「リスト」と同じく、「富山県」と「石川県」の分類だけではなく、「富山県」は「富山市」、「西部」、「高岡」、「東部」の4つの地域に、「石川県」も「金沢」、「加賀」、「能登」、「白山」の4つの地域に分類されており、さらにそこから細分化された小さな地域に分類されています。
そして、小さな地域ごとに「レストラン」、「旅館」、「ホテル」の順で各施設の詳細情報が掲載されています。地域ごとまとまって別れていますので、特定の場所にある施設の詳細情報を簡単に確認できます。
●施設の詳細が簡単にわかる
施設の営業時間、休業日、料金、電話番号、ポイントをおさえた料理や施設の説明はもちろん、後述する「ファシリティ&サービス」のアイコンも付いており、小さなサイズの掲載枠に必要な情報が網羅されています。
【ミシュランガイドのマークの意味】
●料理を評価するマーク
それでは、ミシュランガイドを見るうえで最低限知っておきたい「マーク」について、見ていきましょう。
まず、ミシュランといえば、1つ星、2つ星、3つ星というように、評価基準のメインである「星マーク」が有名ですね。ご覧のように、「花マーク」のようなデザインをしたこの「星マーク」は「料理」そのものを評価する基準です。
「ミシュランガイド富山・石川(金沢)2016特別版」の『星付きレストラン』のタイトルページでは、「星」の評価基準を次のように述べています。
”星の評価には、いくつかの明確な評価基準があります。素材の質、調理技術の高さ、味付けの完成度、独創性、コストパフォーマンス、そして常に安定した料理全体の一貫性です。ミシュラン調査員が料理の質と一貫性を確かめるために、必要と判断すれば何度でもレストランを訪れるのはそのためです。また、二つ星、三つ星の料理は、一つ星にはない何か特別なものをそなえていなければなりません。三つ星は、ミシュランの評価の最高峰にあたり、まさに卓越した料理に贈られます。レストランのスタイルや料理カテゴリーがどんなものであれ、星は料理そのものに与えられる評価です。すなわち、店の雰囲気、サービス、快適さは、星の評価基準には含まれていません。”
星の数は3種類しかなく、星の数が増えればお店のランクも高くなり、最高ランクが3つ星です。そして、星の数により以下のような評価になります。
「 (✽)1つ星」:そのカテゴリーで特においしい料理
「 (✽✽)2つ星」:遠回りをしてでも訪れる価値のある素晴らしい料理
「(✽✽✽)3つ星」: そのために旅行する価値のある卓越した料理
1つ星でも獲得が難しいのですが、3つ星となるとまさに天才料理人が創造する「究極・至高の料理」というイメージがあります。レストランが星を1つ獲得するとその店の売り上げは30%増えると言われています。30%増って、スゴスギですね。
TBS系「日曜劇場」枠で2019年10月20日から毎週日曜に放送されているテレビドラマ「グランメゾン東京」(TBS系)では、フランス料理のシェフらが、ミシュランの3つ星をめざし奮闘する物語を木村拓哉さんが演じていますが、3つ星獲得の凄さを感じてしまいます。
ここで、覚えておきたいのは、「星マーク」は「料理」そのものを評価する基準であり、1つ星、2つ星、3つ星の3種類しかなく、最高が3つ星であるということです。
次に「ビブグルマンマーク」です。これも「料理」を評価する基準で、従来の星(一つ星、二つ星、三つ星)の評価からは外れるものの、良質な食材で丁寧に仕上げており、価格以上の満足感が得られる料理に与えられるマークです。
「ビブグルマン」は富山・石川を含め、北海道・宮城・広島・愛媛・熊本・大分では3,500円以下、愛知・岐阜・三重・福岡・佐賀・長崎では5,000円以下、大都会では6,000円以下の料理となっています。
「ビブグルマン」の「グルマン」はフランス語で、欲張りや食いしん坊といった意味になります。「ビブ」はミシュランのマスコットキャラクターである「ムッシュ・ビバンダム」の愛称に由来するといわれており、このミシュランのキャラクターマークがついているのが「ビブグルマン」です。
ちなみに、ミシュランのキャラクターマークといえば、「ムッシュ・ビバンダム」という名称よりも、「ミシュランマン」という愛称の方が有名ですね。
●快適度を評価するマーク
この「快適度マーク」を勘違いしている人はかなりいらっしゃいます。時々、「ミシュラン5つ星ホテル」とか「ミシュラン4つ星旅館」という記載を見ますが、ミシュランガイドには「5つ星ホテル」も「4つ星旅館」もありません。なぜなら「星」と呼べる評価の最高峰は3つ星だからです。
ミシュランガイドには料理だけでなく、レストランや宿泊施設である旅館、ホテルの快適度情報も記載されています。マークが大きくなるほど快適度が高くなり、レストラン・マークは1~6段階に、ホテル(パビリオン)マークや旅館マークは1~5段階にランクが分かれています。
また、マークには赤と黒があり、ミシュランガイドの使い方に「赤の表示は特に魅力的であることを表す」と記載されています。
ということで、通常の1つ星、2つ星、3つ星という「星」の評価の基準は、あくまで「皿の上のもの」であり、純粋に料理そのものに対しての評価であり、「快適度マーク」は快適さ、おもてなしとサービス、豪華さがどうかという別の評価であるということです。
ですから、「そのために旅行する価値のある卓越した料理」を提供する「豪華で最高級」な旅館があれば、3つ星かつ快適度5(旅館マーク5つ評価)の旅館ということになります。決して5つ星旅館ではありませんので、ご注意下さい。
レストランの快適度はレストラン・マークの6段階で表わされており、赤の表示は特に魅力的であることを表します。
「快適度1(レストラン・マーク1つ)」:簡素
「快適度2(レストラン・マーク2つ)」:適度な快適
「快適度3(レストラン・マーク3つ)」:快適
「快適度4(レストラン・マーク4つ)」:非常に快適
「快適度5(レストラン・マーク5つ)」:最高級の快適
「快適度6(レストラン・マーク6つ)」:豪華で最高級
ホテルや旅館の快適度はホテル(パビリオン)マーク、旅館マークの5段階で表わされており、赤の表示は特に魅力的であることを表します。
「快適度1(ホテル(パビリオン)マーク、旅館マーク1つ)」:適度な快適
「快適度2(ホテル(パビリオン)マーク、旅館マーク2つ)」:快適
「快適度3(ホテル(パビリオン)マーク、旅館マーク3つ)」:非常に快適
「快適度4(ホテル(パビリオン)マーク、旅館マーク4つ)」:最高級の快適
「快適度5(ホテル(パビリオン)マーク、旅館マーク5つ)」:豪華で最高級
●ファシリティ&サービスのマーク
ファシリティ(facility)とは、設備のことですので、その施設の設備やサービスを表すマークになります。
現金のみか、車椅子対応か、庭があるのか、完全禁煙なのか、個室があるのか、予約ができるのか、駐車場があるのかなど、マークによって、その施設の設備やサービスが分かるようになっています。
【ミシュランガイドの販売と購入】
基本的に、「ミシュランガイド」に掲載される施設は大都市圏が対象になっています。
東京は毎年のように販売されていますし、大阪などもよく販売されています。
富山や石川などをはじめとする地方版については毎年販売されず、発行部数の少ない「特別版」として、今度いつ販売されるのかは分かりませんし、発売されてから時間が経つと新品は売られなくなってしまいますので、気付いた時にネットですばやく購入するのが基本になっています。
今ですと、来年は東京オリンピックですので、東京の「ミシュランガイド」が「買い」ですね。注目を集めていますので、すぐに売り切れる可能性があります。
【ミシュランガイド掲載施設への予約】
ご存じの方も、ご存じでない方も、高級レストランの予約といえば、「一休.comレストラン」ですね。キャッチコピーの一つが、「こころに贅沢体験を、もっと身近に、もっとお得に。」です。
「一休.com」に掲載しているホテル、旅館、レストラン、スパは「一休.com」独自の基準をクリアした厳選された施設となっており、高級とか上質と呼ばれるところはほとんど網羅しています。
そういったスタンスは厳しい基準の「ミシュランガイド」と似ているかもしれません。
「一休.comレストラン」の公式ページをみても、契約先は厳選された「いいお店」ばかりなので、「上質なサービス」を期待できそうです。
個人的によく使っていますが、特にいいと思うのが、「いいお店」ばかりですので、少しだけ贅沢なお店を手軽に予約したいときに便利ですね。
そして、メリットは何と言っても、「お得な料金で贅沢を楽しめる!」ということです。
「一休.comレストラン」は、お得な料金や魅力的な特典の付いたプランが充実しており、様々なキャンペーンも実施していますので、憧れのレストランが身近に気軽に利用できます。
たとえば、期間限定の特別キャンペーンでは46%オフ!などの、普通では考えられない、超お得な料金で予約ができたりしますので、電話予約より断然お得です!
また、「一休.com」の会員なら、割引などに使えるポイント還元や会員限定のお得なプログラムを利用することができますので、さらにお得です。
それに、高級や上質など、セレブのイメージがある「一休.com」の会員なら、華も存在感もありますので、「一目置かれる人」になれるかもしれませんね。
友達同士や家族・親戚はもちろん、大切な人と一緒に食事をする時に「この人は凄い」と思われるかも。まあ、私の場合は、「この人は凄い」というよりも「この人と食事をすれば、お得だ」ですが(笑)
というわけで、普通に予約するよりも、かなりお得なので、ぜひ会員登録をしてお得な料金で上質な料理を楽しんでください。
【まとめ】
この世の中には無数のレストランが存在します。料理の料金もピンキリですし、同じ料金でも料理の美味しさはピンキリです。それなら、当然ながら同じ料金でも美味しい料理を選ぶ方がお得ですよね。
「ミシュランガイド」を見れば、同じ料金でも美味しい料理を選ぶことが可能です。これからは、大切な記念日などに当たり外れの選択をしないように、あなたも「ミシュランガイド」を利用してみてはいかがでしょうか。
それと、選択したお店の予約は、お得な「一休.comレストラン」をお忘れなく(笑)
※この記事に掲載されている情報については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。