昨日、テレビを見ていたら、ひがし茶屋街を着物姿で観光している女子3人組が映っていました。
その時、フト思った疑問が「なぜ、人は3人組になりやすいのだろう?」です。
昔から、○○トリオとか○○3人組というのが多いし、いつの間にか、私自身も学校の親友や昔の仕事仲間とのプチ同窓会は3人組です。
ところが、検索したところ、意外な結果が・・・
「人が3人組になる理由」と検索すると、上位ベスト3の「記事」は、
1/「3人組でいると人間関係が悪くなる理由を解説!」
2/「3人だとうまくいかない理由、それはある時間が少なくなるから」
3/「いつも3人組でひとりになる・・・」
「人が3人組になる理由」に関連する「検索キーワード」は、
1/「3人でいると1人になる」
2/「3人グループ 一人ぼっち」
3/「3人グループ 疲れた」
4/「三人グループ 仲間はずれ」
5/「女 三 人 うまくいかない 職場」
6/「3人グループ 1人嫌い」
7/「3人グループ 2人で遊びたい」
8/「3人でいるのに2人で話す心理」
9/「奇数グループあるある」
10/「3人 友達 難しい」
そうなのです。「3人組になりやすい理由」ではなく、「3人組が難しい理由」があふれていました。
まあ、「3人組が難しい理由」は3人組をキープできなかった方のお話ですので、今回は「3人組になりやすい理由」を確認していきましょう!
【この世界には3人組があふれている】
冒頭の話にもどりますと、この世界には○○トリオとか○○3人組という3人組があふれています。今、パッと思いつくだけでも以下のようなものがあります。
「西遊記」の孫悟空、猪八戒、沙悟浄。「だんご3兄弟」。「イモ欽トリオ」。「キャッツ♥アイ」の来生三姉妹。「毛利家3本の矢」の3人。「三匹の子豚」のブー、フー、ウー。「亀田3兄弟」など。
漫才関係では、「チャンバラトリオ」。「うなずきトリオ」。「かしまし娘」。「コント赤信号」。「ダチョウ倶楽部」。「ネプチューン」など。
音楽関係では、「アリス」。「海援隊」。「キャンディーズ」。「レミオロメン」。「いきものがかり」など。
3人組は神話の世界でもみられます。
「ギリシャ神話」の3大神は、ゼウス(天空・地上)、ポセイドン(海)、ハデス(冥界)。
「ヒンズー教神話」の3大神は、ブラフマー(創造)、ヴィシュヌ(維持)、シヴァ(破壊)。
上記以外でも、○○トリオとか○○3人組という3人組は簡単に見つけることができます。
【3人組になりやすい理由】
いよいよ本題です。
なぜ、人は3人組になりやすいのでしょうか?
結論を言いますと、「3人の方が和を保つことができる」からなのです。
検索キーワードで、3人より 2人が良いみたいなものがありましたが、実はそれは逆で、3人より 2人の方が和を保ちにくいのです。対立の構図になりやすく、協力し合うという構図になりにくいのです。
「2 人グループが最も緊密であると、共に最も壊れやすく強い感情を引き起こすのに対し、3 人グループでは2 人より感情の強さが弱まる」、「2 人だと前の相手を全身で受け止めるから疲れるが、3 人だと気楽になれ、話を聞くだけでも残りの2人が会話を成立させているなら可能かもしれないと安心する」という旨の研究結果もあります。(いずれも、兵庫教育大学 研究紀要 第52巻から引用)
ですから、人は本能的に3人組を選び、気が付くといつのまにか3人組で行動している人が多いのではないのでしょうか。その方が、友達同士で遊ぶ時も対立しにくいので、交わりも楽になります。
まあ、2人よりも3人の方があらゆる意味でバランスが良いのでしょうね。
もちろん、3人組のデメリットとして「検索キーワード」にあるような「3人組が難しい理由」は無視できないのですが、これについては、いずれまた、別記事で扱う予定です。
【3人組の関係を上手に維持するコツ】
3人組の関係を上手に維持するコツはシンプルです。
人間ですからムカつくこともありますし、悪口を言いたくなる時もあります。しかし、いつも他の2人に感謝の気持をもって、どちらかの悪口を言わないことです。これは綺麗ごとではなく、3人組を上手に維持するゴールデンルールです。
感謝の気持は相手に伝わり易く潤滑油になります。逆に悪口を身近な人に漏らせば、相手に伝わり関係が破綻する確率が高いです。
あとは、意識的に、他の二人だけが話しているのに気付いたら「へえ~、そうなの?」とか「何の話?」とか言いながら入っていき、誰かが入ってない状態なら「○○さんはどうなの?」などと入れてあげる努力をすれば完璧かも♪
【2人組も3人組も淡交がベスト?】
喜怒哀楽を分け合う夫婦関係や、友達関係の中でも「水魚之交(すいぎょのまじわり)」のような親友関係は別として、2人組であろうが、3人組であろうが、友人知人関係の基本スタンスは同じです。
「荘子」の「山木篇」に「君子の交わりは淡さこと水の如し、小人の交わりは甘きこと醴の如し」とありますが、これこそ、友人関係や職場の人間関係にピッタリの格言です。
ここで言う君子とは、よくできた人物のことです。
できた人物は人間関係を長く維持するために、他人のプライバシーに深入りをせずに、水のようにアッサリとした交際をするが、つまらない人物は甘酒のようにベタべタした交際をするので、人間関係が一時的に濃密のように見えても長続きすることはなく破綻するという意味です。
まあ、他人ごとにあまり深く首を突っ込むことなく、付かず離れずの関係が無難ということですかね(汗
今回は、穏やかな毎日をおくるために、3人組という視点で人間関係を考えてみました。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
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